フェニックス考察 完結編
今週はキン肉マンが休載なので、かわりにキャラ考察・フェニックス編を掲載しますね~
なんか大長編になってしまいました。
一応、今回でラストになります。
最初の画像は、最後だし出来るだけかっこよくしようとした結果、マッスルファイトから拝借することに。
悪魔将軍とか、いくらでもかっこいい画像あるんですけど、フェニックスはなかなか無いんですよね><
ちなみに、3記事も書いといてなんですが、フェニックスについてまじめに考えるのは若干失敗の部分もあったかもしれません。
良い所がほとんどないキャラの駄目だしをし続けた結果、なんだかくどくどと説教くさい記事になってしまいました(笑
脳の仕組的に「脳は一人称を理解できない」という話がありまして。
「ゼブラは過酷な境遇に打ち勝ち、夢を叶えた偉大な人物だ」
「ゼブラは自信にあふれていて、チームメンバー一丸で強敵の登場を歓迎したあたり、リーダーとしての器も十分でかっこいい」
とかだと、「ゼブラ」の部分を認識しないんで、読んでて気持ちがよいのですよ。
特に、もしゼブラが好きだったら、ゼブラを褒めている記事とか、まるで自分のことのようにテンション上がりますし。
一方、その逆は…本文中で延々とやってるから、あえてここではやるまいて(笑
やっぱ、出来ればすごい人を褒め称えるほうが、書いてる方も読んでる方も気持ちよくなるんでしょうね。
ということを再認識したフェニックス記事でした。
まぁ、これから読む人は、そんな脳の仕組みを体感してみるといいかもしれません。
とはいえ、最後は一応フォローを入れてるので、読後感はそう悪くないようにしましたー
そんなわけで、後編どうぞー
依存対象が母から知性の神に変わっただけ
主体性がなく、自分自身のリーダーになれていない
しばらく、くどくどと彼の性格の問題点をあげていきます(笑
まず、フェニックスって、基本的に依存体質なんですよね。
作中の描写から見るに、王位争奪編での彼は、母への依存から知性の神への依存に切り替わっただけ。
依存対象が貧しい母から神に変わったんで、自分が大きくなった気がして、虚勢をはってるだけなんですよね。
知性の神あっての自分というか。
彼自身は空っぽで、何かまずいことがあると、すぐに自信をなくすんですよね。
それもこれも、シズ子の過保護で親離れ出来なかったことが知性の神への依存に繋がったんじゃないかなーと。
メンバー選別は全部他人まかせで完全に思考停止
そりゃ確かにメンバーは最強だけど…
それから、チームメンバー選別においても主体性の無さが現れています。
そもそも、ゼブラと違ってチームメンバー選別もまかせっきりでしたよね。
自分で集めようという発想すらなかったんだと思います。
そういう意味では本物のソルジャー以下です。
そんなだから、マンモスマンに「お前たちに裏切られた時に必殺技をとっておいた」といわれるくらい、信用してもらえなかったんですよ。
ゼブラチームはお金の力で結束しているから、きっちりと信用されていたでしょう。
マリポーサチームは、そのカリスマ性で、ホークマン以外は最後の最後までマリポーサに忠誠を誓って死んでいきましたし、スグルたちすら高い評価をしていました。
また、マリポーサは100トンとは旧知の仲だったという描写があります。
本物のソルジャーは戦いに合わせて自分でチームメンバーを集めようというリーダーシップがありました。
それに比べてフェニックスときたら…
そりゃチームメンバーめちゃくちゃ強いけど、こんなことじゃ、お先がしれてます。
誰一人フェニックス本人を慕っていない悲しい現実
しかもチームワークは最悪
そんな主体性の無さがつまったチームですが、ここでチームメンバーを一人一人みていきましょう。
オメガマンは完璧超人の一員で、上司である超人閻魔の差金でメンバーに入っていたので、敬語を使っていても、本質的にはフェニックスの部下ではなかったですよね。
それこそ、超人閻魔の命令があればフェニックスを始末するでしょう。
余談ですが、この描写から、知性の神と超人閻魔が手を組んでるのが読み取れるのですが、超人閻魔は神時代に知性の神と交流があったのかもしれませんね。
話を戻して。
サタンクロスなんて知性の神の手駒以外の何者でもなく、フェニックス本人には何の思い入れもありません。
さらに、彼の本質は残虐ではないので、いざというときに迷いが生じるあたり、このチームには向いていません。
プリズマンもあきらかに知性の神か超人閻魔の差金ですよね。
まぁ性格的にプリズマンだけはフェニックスを慕ってくれる可能性はありそうですが。
しかし、プリズマンって、おそらくはカピラリア光線を放つ水晶を超人にした存在なんでしょうねぇ…
そして、マンモスマンには「裏切られるかも」と思われていたわけで、全く信用関係を築けていないという。
うーん、一人一人はものすごく強いけど、チームワークがバラバラだ…
vもし大王になっても知性の神に逆らえない
大王どころか、知性の神の奴隷
もしも彼が、このバラバラのチームで勝ち抜いて、王位についたらどうなるかと考えてみましょう。
わたしは、彼が王位についても知性の神の傀儡政権になると思います。
だって、全部知性の神と超人閻魔の手柄ですからね。
一緒に戦い抜いたチームメンバーですら、誰一人フェニックス本人を心から慕っていないっていうのは、あまりにも悲しいですよね。
なにせ、仲間はみんな知性の神の回し者で、本質的には孤独で、味方が誰もいないんですよ。
もはや王にあるまじき姿です。
これでは、絶対に知性の神に逆らえないですよね。
そう考えると、フェニックスは本質的に、強力の神にそそのかされたビッグボディと大差ないのかもしれません。
決勝までこれたのは知性の神がすごかっただけ。
まぁ「知性の神がすごいんだから、彼に投げっぱなしにしよう」という判断のおかげで、決勝戦まで来れたとも言えるのですが…
でも、それじゃ一生、知性の神に頭が上がりませんよね。
作中終盤でもすでにいいように扱われてましたし。
知性の神の操り人形の彼を妄想してみます
では、大王になった彼がどんなふうになっているか、ちょっと妄想してみましょう。
まず、自分に自信がないんで、重要な事は、知性の神に相談しなければ何も決められず、全部が知性の神の判断になると思います。
そのくせ、人前では大王ということで自分を大きく見せるでしょうね。
しかも、たちが悪いことに後ろについているのは神だから、自分は神の使いだとかなんか考えてそう。
もちろん、そんなろくでもない大王は批判されるわけですけども。
自分に自信がない人間が批判されるとどうするかというと、スルー出来ずに過剰反応するわけで。
知性の神が「逆らう奴は全員殺してしまえ」とか言い出しそうですよね。
で、得意の預言書燃やしで、反対勢力は全員この世から消し去ってしまう、と。
もちろん、将来のビジョンとか何もなし。
あるのは場当たり的な「とりあえず邪魔な奴は預言書燃やして消してしまえ」作戦だけ。
ヒイイイイ。
やってるフェニックス自身も不幸ですよね、コレ。
いってしまえば、大王になった後は、知性の神の奴隷の人生です。
貧しい母親の奴隷から、知性の神の奴隷になっただけで、大王になっても奴隷の人生でしかないんですよね。
なんとも悲しい話です。
まぁ、この辺は全部わたしの妄想ですが、邪魔者を預言書燃やして消すのは絶対やりそう…
大王になるのはゴールではなくスタート
そもそも、我々は「王位を争奪して王様になる戦い」くらいでしか物語を見ませんが、実際は王位を争奪した後に王としての政権があるわけですよね。
よく言われるように「受験で合格するのはゴールではなくスタート」みたいな感じ。
大王になるのは重要だけど、大王になった後も人生が続くんですよね。
そうなると、王位争奪戦は、ただ勝つだけじゃダメで、勝った後のビジョンもまた重要な戦いだったんだと思います。
その視点で見ると、フェニックスがいかに目の前のことしか見えていないかがわかると思います。
顔にケガした女性をあっさり見捨てる姿を公衆の面前にさらす精神性も大問題。
そんな男についてくる女は欲の皮が突っ張った女だけなわけで、ろくな王室にならなさそう。
あれもまた、目の前のことしか見えていない象徴ですよね。
フェニックスって大王になった状況を一切イメージせず、目の前の勝利のことに必死で、他に何も見えてないわけで。
…もしも彼の政権が、知性の神の傀儡政権にならず、なおかつ彼自身が自分の判断で動くようになったとしたら、どうなるかを妄想してみると…
全てが場当たり的な対症療法で、先を見越したビジョンが一切ない恐ろしい政権になりそうです。
まぁ我々のリアル世界でもそんなかんじといえばそうですけどね…
まぁとりあえず、知性の神云々を抜きにしても、フェニックスには任せたくはないですね。
悪知恵だけは働くから、保身だけはしっかりやりそうだし…
あふれる知性を世界平和にでも使ってくれればいいんだけど、そういう発想は無さそう。
とはいえ、キン肉星の大王って、そもそもどれくらい政治を行うのかよくわかりませんけどね。
あと、真弓もたいがい目の前のことしか見えない視野狭窄なので、状況は大差ないのかもしれませんが(笑
フェニックスは人間の心の弱さの象徴
ここまでボロクソに書いてきましたが、誰もが彼みたいな部分があると思うんですよ。
環境のせいにして、いじけたり。
自分より恵まれた環境にいる人間を妬んだり。
ちょっと失敗しただけで、すぐに「もうダメだ」と自信をなくしたり。
自分自身を大きく見せるために、強くて大きい何かに依存したり。
目の前のことに必死で、高い視点で物事を考えられなかったり。
さんざん偉そうに書いたわたしですが、この辺のことには心当たりはありまくります。
もともと私はそーいうタイプでしたから(笑
というか、この辺のことに心当たりのない人なんているんだろうか…
というわけで、よくも悪くも、彼は非常に人間臭い男なんですよね。
人の心の弱さをこれでもかと詰め込んだ結果、こういう人物像になっちゃったかんじ。
フェニックスも、母親が毒親だったことなど、同情すべき要素は多々あります。
だからといって「自分以外の何者かになろう」とか「自分より強い何かに依存して、すごくなった気になる」とかでは、何の解決にもならないのですよ。
自分自身が成長しなければ、道は切り開けないんだろうなと。
フェニックスは、その辺を表現してくれている反面教師ですね。
あふれる知性を、もっと大勢が幸せになれるように使うことが出来れば…
貧しい出身の彼にしか出来ないことがきっとあるはず。
というわけで、現在連載されている完璧超人始祖編では、この辺を克服して成長したフェニックスを見てみたいですね。
超人閻魔やオメガマンとの絡みも期待できますし。
戦い出すと長いし、噛ませ犬になりそうなんで、あふれる知性でサポートしてくれるセコンド役で出てくれば面白いんじゃないかなー
わたしもフェニックスのような部分が多かったけど、
少しずつ自信を取り戻していきました
もし、これを読んでるあなたがフェニックスのような部分がたくさんあってもいいのですよ。
フェニックスの性格は、人の心の弱さの象徴ですから。
弱い自分を少しずつ認めて、それからゆっくりと歩き出していけば大丈夫。
フェニックスだって、王位争奪編後も人生が続くわけです。
自分の悪かったところを認め、依存から抜けだして、自分自身の人生を歩きだせば、いつでもやり直しは出来るんですよ。
だから、もしもこれを読んでいるあなたが今、リアルタイムで彼みたいな考えをしていたとしても、大丈夫です。
時間はかかるかもしれませんが、少しずつ自信を取り戻していけばいいんです。
私自身がそうですから。
進捗度をまわりと比べる必要もありません。
それぞれ背負っているものも向かう先も違うんだから、スピードも違って当然なのです。
焦らなくても大丈夫。
全ては自分の糧になっています。
それでも、本当に苦しい最中はやっぱり大変ですし、時には環境のせいにしたり、自信をなくしたり、何かに依存したくなるものです。
わたしだってそうです。
でも、我々は別に完璧超人を目指しているわけじゃないから、別にそれでいいと思うのですよ。
ただ、そんな時こそ、できるだけ視点を高く持って「長い人生で、今は底なだけだから、まずは心を休めて、じっくり切り開いていこう」という風に考えていきたいものですね。
…というわけで、大変長くなったフェニックス考察終了です。
最後は無理やり綺麗にまとめました(笑
さすがは旧作のラスボスだけあって、語ることがありすぎました。
書けば書くほど長くなって困りモノでした(笑
ここまで長文にお付き合いくださって、ありがとうございました~
フェニックスは恐らく過去に裏切られ人に恵まれず、必要とされない人生でそれが原因で荒れて、逆にスグルは過去に落ちこぼれでも、仲間が多く愛される事も多かったので、ここに違いがあると思います。
もう一つはこの2人の性格の違いでフェニックスは頭がよく理知的なので、単純に物事を考えられないのに対し、スグルは天真爛漫で明るい為に人からも愛され仲間も多いです。
彼の本質的な性格は人一倍人に気を使い、物事をやり込まなければ気がすまない生真面目気質だと思うので、そういう人ほど人や環境に恵まれてないと、うつ病で自殺するか、犯罪を犯すケースが多いです。
☆おまけさん
おおっ、わたしには無い視点でおもしろいです!
たしかに、フェニックスは頭が良すぎた分、適当に考えることが出来ずに悲観的になったのかもしれませんね。
スグルは良い意味でバカだったんで、楽観的でいられた、と。
しかもフェニックスは真面目で良い子だったのが災いしたわけですね。
まぁ、シズ子の過保護が癌だったんだろうなぁ…
こうして考えると、やっぱフェニックスにも同情の余地ありですね><
まぁ、過保護に育って依存的で悲観的なラスボスとか、やっぱり魅力的には感じませんが(笑
昔からフェニックスは、貧困層出身のエリートっぽくて金持ちタイプ嫌な奴で、いい悪役っぷりが好きでしたよー
スグルは金持ちになれるけど、多くを望まないキャラで、すごく好対照な対戦カードやと思います。
それまでの敵はリング上の強さに対する畏敬の精神はスグルと共通してると思うけど、フェニックスの権力欲は今までの敵になかったし、スグルが大王になる時、どんな王になりたいかを際立たせる意味でも、最終回に相応しい戦いやとおもいました。
あ、記事ですが、読んでてあまり嫌な気はしませんでしたよー
☆miaさん
嫌な感じがなかったならよかったですー
たしかに、ほとんどの敵が、「強さが最も重要」という考え方だったのに、それよりも権力のために卑怯なことをして勝利をつかもうというのは新しいキャラだったかも。
決勝戦ですが。。。
キン肉マンを戦線復帰させてのタッグマッチ。
と、わざわざ困難な状況を設定。
そして、ザ・サムライの参加を認めての3対3のタッグマッチも容認。。。(しかもキン肉マンチーム6人目。。。)
と、更に困難な場面も容認。
残り3人でロビンマスク1人を倒せば王位の場面で、
より困難な状況をゼブラの様に歓迎どころかフェニックス自らが設定するあたり。
コーチングで言う高いゴールの設定??
いや、油断と何にも考えていなかっただけか。。。
しかしこれは、何も考えられないフェニックスを止めなかった、知性の神、超人閻魔のエラーですかね??
フェニックスもうすうす自分が間違っていることはわかっていて、自分を倒してくれるのを望んでいたのでは?
倒されて、そこからが始まりみたいな。。。
間違えて転んで、その経験がその先の人生に活かされるのは真っ直ぐ生きるより強くなりますから。
☆たけにーさん
スグルを参戦させたのは、預言書燃やして消したかったからでしょうねー
困難というか、スグルを完全消滅させることへの執念かなぁ…
自分の手で叩きのめして、この世から消滅させたかったのでしょう。
サムライの参戦許可はさっぱりわかりませんねw
敢えていうなら、スグルに味方する連中は全員預言書使って消滅させてやれ、ということなのかなぁ…
知性の神としては、サムライ=ネプチューンマンというのがわかっていたんで、超人閻魔の要求もあったし、始末する必要があったからかも?
で、チームメイトが強すぎるから、「負けるはずがない」と油断しちゃったとか。
決勝でのスグル復活提案ですが、フェニックスは余裕があるときはゴーレムマンの死骸使ってテリーとロビン助けて
「敵が強ければ強いほど倒しがいがあるというのがわれわれの考え方でな(キリッ」
とか言ったり、ブロッケンのありえない3vs3の提案を飲む(アニメでは自分から提案してるほど)
などなど、この辺はそれでも自分達のが強いと確信してたり策を隠してたりで単に強いぞアピールしたかっただけなんだと思います。
現にサムライが来た時最初スグルがチームとは認めんって言ったときのフェニのセリフが、
「クハハハお利口だよく言ったキン肉マン キン肉マン・チームはおまえとロビンマスクのふたりで充分力が足りているのさーーっ!」(原文ママ)
ですよ。
んでそのあとサムライにマンモスマンがボンバーでやられて預言書まで取られて、めちゃめちゃあせった顔で
「おまえほどの超人が、なんたる醜態!」
・・・ここまで考えると、ほぼこの時点の思考は確定でしょう。
「やべえ、ここでルールだから参加認めんとか今更言ってたら絶対俺の株下がる」
・・・ほんとつくづく人間らしい超人ですね。
フェニックス考察を3つ全部読んだので感想を書きますが、この文章は擁護する内容なのでそこはご容赦ください。
まずフェニックスの依存体質ですが、彼の場合不幸な境遇と家庭や頭の良さ、家族思いの部分もあり、そういった人ほど安心を求める為に指導者や神に対しての依存度が強いです。
ただ彼の場合頭が良く柔軟に考えられないので、あくまで予想ですが今でいう発達障害(アスペルガー症候群)で周りが理解できなかったかもしれないです。
そしてシズ子があの性格なのは恐らくキン肉星は貧富の差と身分差別が強いのだと思います。
(たとえばカンボジアの話ですけど、子供は将来の夢があっても叶えられず貧しいままで、ごみの中から一日働いて売れる物を探して売るのですが、そのお金で一日の食事を食べて終わり。
しかもその子供は衛生の悪いところで働いている為長生き出来ない。)
彼女にも似た経歴があってそれが代々ループしており、それが長期化した原因で何をやっても無駄と脳が判断してしまい内向的な性格になってしまったと思います。
長文失礼しました。
おまけさんへ
おお!これは素晴らしい考察ですね。ゆきにゃんさんのとセットで見ると、今まで同情できなかったフェニックスが可哀想な超人に思えてきました。もしネメシスと彼が戦ったらどうなるのか考えるのも面白いかもしれません。知性と武の天才同士の対決。ふたりがゴールドマンとシルバーマンみたいに合体すれば、より完璧な超人になれるのかもしれませんね。
☆クロな人さん
デスボディシュートは、実はロビンとテリーにあてようとしたけど、失敗したから、なんとなく大物ぶってあんなふうに言っただけと思ってました(笑
でも、余裕あるときは、あんなかんじというのが正解かもですねー
マンモスマンにわざとキャノンボーラーと引分けさせたりしてたし。
☆おまけさん
おお、なるほどー
キン肉族の負の側面の1つ「異常な貧富の差」というのがシズ子を生み出して、そういう母の子のもとに生まれた、「真面目で責任感の強い天才」であるフェニックスの悲劇、といえますね。
ゼブラの場合、家族をおいて出て行ったあたり、周りから見たら不真面目で無責任なわけだし。
なんか「ひたすら親の望むようにして何も得られない例」と「親を無視して夢を追いかけて成功した例」という面白い対比になってますね~
この辺の考察でもう1記事書けそうです。
☆サイコマンもどきさん
こうして考えると、フェニックスは頭が良すぎた悲劇というかんじですね~
ネメシスも格闘技の天才だったゆえの悲劇なので、似た所があるのかもしれませんね。
ネメシスの話を聞くと、キングトーンがキン肉星を乗っ取るまでは元老院や一部の貴族階級が国を私物化、利益調整の為の傀儡の王を立て、貴族階級が富を独占し大きな格差を生む疲弊した社会だった様です。
貴族が好き勝手国を動かし、体制批判かそれに繋がる発言は死に繋がるそんな社会で育てば、王族、貴族として生まれなければ利益に与れない、平民、農奴に生まれた自分には未来がないとシズ子の様な思考形態になるのも無理はないと思います。ネメシスの話やその描写を真実とすると、そんな社会の枠内で向上心を失わなかったゼブラの異端振りがより目立ちます。
真弓はタツノリの苦悩や理念を間近で見ていたので王位を投げなかったでしょう。厳しい英才教育の果てに待っているのが貴族共の傀儡となればやってられんと、アタルが王位を投げ出し出奔するのもわかります。
真弓が卓を絞め殺しそうになったのは当時の末期状態のキン肉星を継がせる事を考え絶望していたからではないでしょうか(当時の絶望を知られない為に卓の前では茶化した理由にする)。キングトーンの簒奪は素質の有る非キン肉王家を育て癌になっている元老院、貴族階級を排除する為の政略とすると真弓の評価も変わる気がしますがどうでしょうか。
フェニは向上心と自我が強いゼブラとは絶対に合いませんね。
フェニの考察を読んでいてマリポの舎弟になりチームの参謀役を務めるフェニが浮かびました。マリポは作中の慕われっぷりを見ると路地裏の面倒見の良い兄貴な感じです。マリポに殴られ説教され教育されたフェニはちょっと見たい。
アタルに拾われ裏街道に入る事無く鍛えられていたらフェニはどうなっていたのだろう。
フェニが卓と一緒にいたら、牛丼愛好会で一緒にバカをやるカナスペかミート(試合では役に立たずだがトレーニングや体調管理は上手いのだろうか?)ポジで終わり王位争奪戦とか大それた事をするイメージが沸きません。
最近思ったこととして、フェニックスの不幸は「実力で廃部くしたことがない事」にあるのかなと思います。もっと言えば「誰にも負けなかったのに、何も得られなかったこと」と言うべきでしょうか。
例えば、養子決定戦なんかは、実力で完敗すれば自分は王位にふさわしいだけの実力が足りなかった、とあきらめることができたでしょうが、無敗なのに不運からあきらめざるを得なくなってしまいました。
だから「自分は王になる実力がある。環境や運が悪い」という思いを残してしまっていつまでもくすぶってるだけになってしまったのでしょう。
本当ならこういう時親が叱咤激励して別の道を探すよう手助けしてほしいものなんですが…ようするに、一人でも現状を否定してくれる人がいれば、くすぶって腐ることも無かったでしょう。
実力が足りないなら別の要素で補う、ということを戦わず謀略で排除するみたいに変な方向にこじらせることも無かったかもしれません。
北斗の拳の作者の言葉として「サウザーなんかは負け知らずで強いけど、実は脆い。ホントに強いのはジャギみたいに負けてなお這い上がる意思を持っているやつ」と言ってました。
フェニックスも(決して悪い意味ではなく、未練と決別して次に向かうステップとして)自分を否定し完全な形で打ち負かしてくれる人がいてくれたら…