今週のキン肉マンです~
先にいっておきますが、今回は異常に長くなってしまいました(;´Д`)
なんと9500文字!
過去最長では…
シルバーマンいわく、サイコマンは最初に見つけたアポロンウィンドウの地・サグラダ・ファミリアの地下に研究所を作って、マグネットパワーの研究をしていたそうな。
さらっと明かされるサグラダ・ファミリアの秘密。
ちなみにいつもの白装束と手袋をはめたまま、その上にエプロンをするというおかしな格好をして実験しているサイコマンが実に変態チック。
これはマッドサイエンティストですわ。
とりあえず、邪魔そうだからその白装束脱いだほうがいいのでは…
で、超人パワー人工生成装置「禁断の石臼(モルティエ・デ・ピレ)」を完成させたそうな。
モルティエ・デ・ピレって、どういう意味なんですかね?
そもそも何語?
「モルティエ」で検索したけど、フランス人の姓とか出てきて、わけがわからない…
ともかく、あの「回す意味がわからない」と言われ続けていた石臼に、そんないわれがあったという驚愕の真実。
こんな壮絶な後付がでてくるとは誰が予想したでしょうか。
20年前のゆで先生に話したら、あまりに斜め上すぎてひっくり返ることでしょう。
一同は「超人パワーを人工的に生成する装置」ということでびっくり。
完璧超人の超人強度がやたらと高いのは、この装置のおかげなのでしょうか。
これはずるい。
マグネットパワーで超人パワーを生み出すことが出来るなら、零の悲劇もマグネットパワーを「超人パワーを奪いとる」というマイナスの方向で応用している技なのかもしれませんね。
運用を誤ると危険極まりない力であるには違いないなぁ…
サイコマンは、これさえあれば自分たちは神をも超えることが出来る、と話します。
超人閻魔たちの目的は神になりかわることなんですかねぇ。
で、サイコマンはシルバーマンの盾をむしりとり。コーナーポストにくっつけます。
すると、盾からマグネットパワーが放出されて、シルバーマンを引き寄せてしまいます。
一体、どういう風に盾を固定したらこうなんるんだろうか…
普通に考えて、盾のほうがシルバーマンにくっつきそうなもんなんだけども。
これもまたマグネットパワーの効果なのでしょうか。
今後は、わからない現象は、全部「マグネットパワーのせい」ということにして片付けましょう。
「さっき、あなたの体の隅々まで私のマグネットパワーをたっぷりと帯磁させたんです。
あなたの盾からもマグネットパワーがふんだんに放出されるほどにね!」
うわぁ、なんかもんすごい変態チックな表現で嫌だ。
で、前からはサイコマン本人のマグネットパワー、うしろからは盾のマグネットパワーが照射されてしまいます。
「マグネティカ・ボンバー!」
ゲーッ、これはクロスボンバーを彷彿させる技!
実はこの技が先にあって、それをヒントにしてクロスボンバーが完成したそうな。
で、ダウンしてしまうシルバーマン。
そこでサイコマンは地上に向けてマグネットパワーを照射すると、鍵穴が出現。
マグネットパワーのマスターであるサイコマンは地球上に網の目のように流れるマグネットパワーの地脈をすべて把握して、ピンポイントで刺激することができるそうな。
別にサグラダ・ファミリアの地下だけでなく、たいていの場所は、いくらでもアポロンウィンドウはあけられるそうで。
すごすぎる。
地球上で戦う限りは、地球のエネルギーを最大限に利用できるサイコマンが圧倒的に有利。
もはやここまでくると、借り物の力というよりは、地球というフィールドをきっちり理解した環境利用闘法といっていいのでは。
地球で戦うんだから、地球のことをきっちり知って立ち回ろうというのは、卑怯でもなんでもないと思うのです。
スグルは、ネプチューンキング戦で決死の思いで鍵穴を閉じたのに。いともたやすく開けられてしまってショック。
「またネプチューンキングの話ですか?
やめてください、あんな半端者とマスターの私を同じ技術レベルで語るのは」
やっぱり、ネプチューンキングなんて話にならないくらいマスターしてるらしい。
こんなもん勝てる気がしない…
サイコマンも地球大逆転できるのかな?
プキンが出来るくらいだし、サイコマンもあやつも出来そうな…
ひぇええええ、恐ろしい><
ともかく、ネプチューンキングも、結局はマグネットパワーに魅せられてすりよってきただけの輩だったそうな。
「せっかく期待して、弟子にしてあげたというのに…」
サイコマンも、期待した相手には教えてあげたし、なんだかんだで結構優しかったんですねぇ。
当時のネプキンはよっぽどの有望株だったのでしょうか。
なんであんなことに(;´Д`)
やっぱ力を得て増長したのかなぁ…
ちなみに、これから奥義でトドメの準備だそうな。
あれ、切り札を先に出しちゃうの?
それって負けフラグのような…
かといって、こんなん勝てそうな気がしないんですけど、どうするんでしょ…
そうだ、これはきっとサイコマンが奥義を出す前にシルバーマンが立ち上がって「そうはさせない!」といって、先に自分の奥義を出す展開に違いない。
で、マグネットパワーでやぶって、最終奥義を使って決着。
…なんかもう、このシリーズは将軍様とサイコマンのためにあるシリーズになってきてますね。
そんなこんなで気になる次回に続きますー
サイコマン強すぎるんだけど、どーすんのコレ…
ブロッケンJrはどうあがいても勝ち目なかったわけですね(;´Д`)
友情パワー補正が出てきたとしても、ちょっとシルバーマンが勝てそうな気がしないです。
かといって、誰がサイコマン倒すんだという。
マグネットパワーの是非を考える
結論から言いますと、わたしはマグネットパワー肯定派です。
素晴らしいパワーなんだから、デメリットを見定めて、きっちりと管理運営するのに賛成です。
超人墓場制度は頭おかしいと思いますが(;´Д`)
まず、上にも書きましたが、ここまで実用化していれば、もはや実力といってもいい気がするんですよ。
地球上の地脈を完全に把握しているわけだし、超人パワーを人工的に作り出す偉業も達成しているしで。
自分で自分のことを優秀というだけのことはあります。
ゼブラをコーチング理論で語った記事で書きましたが、心の奥底から自分は優秀だと思うことで、素晴らしい成果を叩き出せる典型例だと思います。
鋼の錬金術師に出てくる錬金術・錬丹術に似ている
このマグネットパワーって、他のマンガにたとえると、鋼の錬金術師に出てくる錬金術みたいなものだと思うんですよ。
ちょっと他のマンガの話が多くなって申し訳ないのですが、かなり近いものがあると思うんで。
あれも、地殻変動エネルギーを利用して、物質を再構成させて、それを戦いに利用しています。
実際のところは、シンの国から来たメイが使っている「錬丹術」の方が地脈のエネルギーを利用しているということで近いものがありますね。
まぁ錬金術の方がわかりやすいんで、錬金術で例えてみますね。
ハガレンを読んでも「自分の肉体を鍛えているわけじゃないし卑怯」とか、誰も思わないわけです。
まぁ、錬金術が当然になっている世の中だからなんで、最初の一人目はみんなに否定されたのかもしれませんけどね。
でも、すっかり普及した世の中では、錬金術が得意な人は錬金術で戦えばいいし、肉体を鍛えたい人はそれでもOK。
体術と錬金術を組み合わせるのが一番有効なわけです。
別に何も悪いことないんですよ。
ただ、鋼の錬金術師の場合、最初から「錬金術をうまく使えるようになって、結果的にしっぺ返しを食らった」という状態からはじまるのは大きいですね。
調子に乗って運用をあやまっちゃって、ひどい目にあったことから始まる物語。
でも、誰も「錬金術が悪い」とはいってないし、錬金術がなければよかったとか言ってないんですよ。
錬金術で調子に乗って神にでもなったつもりでいたのがまずかったけど、そこでしっぺ返しをくらって、きっちり成長したわけで。
それでいいんですよね。
物語の中では、人と動物を合体させるとか、人体錬成とか、人間を材料にした賢者の石など、倫理的にアウトなことが結構出てきていました。
それでも「錬金術は人間の根本に関わってしまう危険な力だから禁止」とか誰も言ったりしなかったわけで。
結局、使う人がきっちり運用することが大切なんですよね。
包丁だって、危ないけど、うまく使えばとても便利です。
超人パワーの人工生成装置だって、医療技術として応用できそうですし。
やっぱり使い方だと思うんですよ。
超人墓場制度がとうてい良い物に思えないんですけど、シルバーマンの「危険過ぎるから封印しましょう、ダメ絶対」も唐突すぎるし、分かり合う気ゼロだなぁと。
マグネットパワーをゲームのバグに例える
あとは、ゲームでいえば、裏技を発見したことから、新しい遊び方を開発したみたいなものかなぁと思いました。
自分ならどうするかというと、そんなバグ技つかわないで、普通に楽しみたいです。
他人にバグ技を教えられた場合は特にそうなるかもしれませんね。
でも、自分で見つけた場合は、好奇心でどんどん追求していきそうです。
そーいうもんですよね。
始祖たちも、そんな変な力いらないし、ということだったんだろうなぁと。
でも、そのバグを徹底的に極めきって、新世界を作り出すというのも否定はできないですよね。
そうやって進化していくわけだから。
完璧であろうとするなら、バグ技をきわめつつ、普通にやっても強くなるのが理想かなーと思うのです。
というわけで、やっぱりペインマンの
「研究自体は否定はせんが、闘いに組み込むのは反対」
くらいが、一番柔軟でちょうどいい落とし所の気がするのです。
マグネットパワーは、始祖たちの「現状の外側の世界」だった
そもそもマグネットパワーの概念自体が、ザ・マンの「完璧な思想」の外側にあったものなんですよね。
完璧といいつつ、知らないことがいっぱいあったわけですよ。
そして、知らないことだから、わからなくて当然なんですよ。
だから、始祖内でも判断が割れてしまうわけですね。
判断が分かれて当然なんですよ。
未知の力だから、何が正解かわからないんですから。
結局、マグネットパワーの会議をした日は、
「完璧思想が実は完璧ではなかった、知らないことだらけで、どうすればいいかわからないことだらけだった」
というのが証明された日だったのかもしれませんね。
始祖たちの間に溝が出来たのは悪いことじゃない
そもそも、始祖の中に溝が出来たのも、それぞれがきっちりと完璧思想を吸収して、進化して、自分の道をすすむことにしたからだと思うんですよね。
サイコマンは、マグネットパワーを見つけて、その可能性に魅了された。
だから、どうしても研究がしたかった。
でも、たまたまザ・マン以外のみんなは反対した。
同じように、ゴールドマンは地上の超人の可能性に魅了され、自ら完璧を捨てて地にくだった。
どうしてもコレだけは譲れなかった。
サイコマンとの違いは、たまたまザ・マンが賛同しなかっただけ。
で、シルバーマンは地上に降りて、ゴールドマンの考えを理解しつつ、荒っぽすぎるので、自分の良い方向性を見つけた。
かつての仲間を裏切って、ゴールドマンと対立することになっても、どうしても譲れなかったわけです。
結局、みんな同じなんですよね。
サイコマンだけ、たまたまザ・マンの賛同があったから「みんなは反対してるけど、先生が採用した」という、なんか嫌なヤツの立ち位置になっちゃっただけなんですよね。
でも、これは別にサイコマンが悪いわけじゃない。
彼らは「完璧」の外側にある「未知の可能性」を見つけて、それに突き進んでいったわけです。
他のみんなには見えないものが見えてしまったから、みんなには反対されてしまっただけの話。
別に「みんなに反対される」というのは、悪いことじゃないんですよね。
自分だけの素晴らしい道を見つけたってことなんですよ。
もはや、その道にすすんだことそのものが成功だと思います。
悲しいことだけど、いつまでも11人仲良くというのは、進歩がないってことなのかもしれないですね。
成長すれば、思想の違いが出来て当然。
シルバーマンは「君は少しずつ変わっていってしまった」というけど、変わることは悪いことじゃないんですよ。
シルバーマンだって、地上の超人の可能性を見て、変わってしまったわけですから。
変わるのは、前に進んでいるということ。
だから、変わるというのは、良いことなのです。
いつまでもずっと同じでなんていられない。
だからこそ、今は尊いんだ。
…とかいう変なポエムが出来てしまいましたw
11人もいるから、みんなそれぞれ別々の道を歩んで、いろんな形の進化を作ればよかったんじゃないかなぁ…
でも、師匠が「自分の思想は完璧でそれ以外は下等」というカルト教団も真っ青な危険思想だったせいで、おかしなことにw
もうこうなるのは必然だったとしか…
うーむ、悲しい。
サイコマンはマグネットパワーの研究をして正解だと思う
だから、たぶんサイコマンは正しいと思うんですよ。
自分が見つけたエネルギーを徹底的に研究して究め、実用化するのことが彼の使命だったんじゃないだろうか、と。
シルバーマンが地に降りて正義超人を育てることが使命だったように。
そうやって別の道を極めて、新しい物を創ることに意味があったのではないかと。
それこそ、サイコマンは、もしもマグネットパワーの暴発で死んだとしても、成功だと思うんですよ。
あそこで「みんながいうから、不本意だけど封印します」といって、他人軸で生きるような人生に価値はないと思うのです。
それこそ、もしもマグネットパワーが間違っていたとして、サイコマンをせめることはできないとおもうのです。
彼もまた、地上の超人とおなじように、地球のエネルギーに可能性をみいだして、その力を引き出しただけなのですから。
地球のエネルギーは、サイコマンがいなければ眠ったままだったわけです。
ただひとつ、問題があるとすれば「友情パワーは危険」という思想ですね。
自分も危険な力あつかってるんだし。
だったらどうすればいいかというと、わかりあえばいいだけなのです。
そもそも友情パワーだって「神を超えるパワー」
そもそも、シルバーマンやゴールドマンも、地上の超人を育てて、神を超えるパワーを引き出そうとしているんですよね。
ぶっちゃけ、これって危険なことですよね。
地上に暮らす超人たちの中で、神を超える力をもつ超人がたくさん出てくるってヤバイと思うんですよ。
サイコマンが否定するのも無理は無いと思うんですよ。
実はやってることは似たようなもんで、同じ穴のムジナなんですよ。
シルバーマンが地上の超人の可能性を感じたように、サイコマンはマグネットパワーの可能性を感じた。
だから、それを徹底的につきつめた。
そして、超人パワーを作り出す装置を発明して、神を超える足がかりをえた。
一方、シルバーマンは地上の超人の感情パワーを引き出し、神を超える力をひきだした。
サイコマンは、自分自身が神を越えようとした。
シルバーマンは、地上の超人を育てて、神を超えうる力を引き出した。
シルバーマンから見たらマグネットパワーは超人の根本をゆるがすものだけど、サイコマンから見たら友情パワーこそ超人の根本をゆるがす力。
どっちも一理あるわけです。
お互いの言い分は「自分の考えと違う方法で神を越えようとするのは危険」って話。
サイコマンは地上の超人は信用できないから、自分が神を超えて管理運営したい。
シルバーマンは、僕らは神じゃないから慢心しちゃだめ、地上のみんなに神を超える可能性を引き出したい。
まぁどっちの方が社会性があるかというとシルバーマンの方なんですけど、サイコマンの言ってることもおかしくないんですよね。
とりあえず言えることは、どっちも神を超える領域にいることなんですよね。
だったら、サイコマンはマグネットパワーを徹底的に極めて神を超えればいいし、正義超人は友情パワーを極めて神を超えればいい。
そもそも、みんな一緒に仲良く神を超えればいいんですよ。
このマンガにおける神なんて、ウルフマンに投げ飛ばされる程度の存在なわけですし。
その程度の神を超えてはいけないとか、そんな常識が無用な争いを生むのです。
お互い、相手の立場から見たら危険なことをしていることを認めてわかりあえばいい
というわけで、シルバーマンが
「僕は君から見たら危険な力を育てている。
一方、君は僕から見たら危険な力を使い続けている。
やってることは同じだね。
だから、お互い認め合おうじゃないか」
といって、わかりあう方向に持っていけばいいんですよ!
これでサイコマンが納得するとも思えないですが(笑
しかし、こう考えるとサイコマンもシルバーマンも本質的には似た者同士だなぁ…
ふたりとも物腰柔らかそうに見えるけど、まわりに反対されても、自分の道をつきすすむ頑固者タイプ。
やっぱ仲良かっただけありますね。
で、お互い「戦ってわかりあいましょう」ということで合致するだけのことはあります。
サイコマンは「みんな楽しかったあの頃」に一番こだわっていて、一番保守的に見えたけど、実は彼が一番最初に現状の外側に飛び出していったのかもしれないですね。
ザ・マンが賛同しなかったとしても、1人でこっそり研究を続けてたんじゃないかなぁ。
全員に反対されたら、案外最初に出ていってたかも?
マグネットパワーのことを諦めるようには見えないんですよ。
要するにサイコマンもシルバーマンも正しい。
お互いの道をきわめた偉人
うーん、マグネットパワーについて語りだすと、えらく長くなってしまいました。
とりあえず、危険な力を使い続けて暴発してしっぺ返しにあって、シルバーマンの言うとおりにしてればよかったというオチはやめていただきたいです。
見つけた時点で、それが正解なんかどうかわかるわけがありません。
地上の超人を育てることだって、正解かどうかなんかわからなかったわけですから。
こうやって、先人が数々の試行錯誤を経て、それが今のテクノロジーとして生かされているわけですからね。
マグネットパワーだって、見つけたなら、安全性を確認しながら、きっちり研究を進めていくのが正しいと思うのです。
もちろん、地上の超人だって、可能性があるなら引き出してやって、きっちり育ててやるのが正解と思うのです。
マグネットパワーの場合、地球のエネルギーなんで、星ごとどーかなったら怖いというのはありますが、少しずつ様子を見ながら使っていけば、地球の規模からして大丈夫だろうって考えもするでしょうしねぇ。
それを「危ないからやめよう」ってのも極端すぎですし、何も発展しないだろうし。
地上の超人も様子見ながら少しずつ育てていけば、そんなに危なくないわけで。
サイコマンもシルバーマンも、ふたりとも素晴らしい偉業をなしとげたと思うのですよ。
まぁ、サイコマンは少々サイコ野郎なマッドサイエンティストで、シルバーマンの方が社会性のある人格者に違いないのですが、偉業にはかわりないはず。
だからこそ、きっちりとわかりあって、そこから生まれる新しい道を創り出してほしいなぁと。
シルバーマンもマグネットパワーをもっと評価してあげて
わかりあうことがテーマだから、それこそマグネットパワーも超人墓場も安易に否定せずに、一旦ぜーんぶ受け入れてしまって、その上でそれぞれの信じる道を進んでいこう、というくらいの器の大きさがほしいなぁと。
自分の肉体を鍛えて得た力じゃないから、という否定は悲しいです。
上にも書きましたが、地球の地脈を全部把握して、どこでも使えるようにするっていうのは、もはや立派な環境利用闘法です。
「自分の体を鍛えるのでなく、他所からすごいパワーを得る」というのを、誰にもマネできないくらい徹底的につきつめるのも、1つの努力。
サイコマン以外に、他の誰がそんなことをできるか、というわけです。
サイコマンは、決して「安易な方法で強くなった」わけじゃないと思うのです。
わたしはその執念を大いに評価したい。
正解は1つじゃないのです。
そして「わかりあう」のは、昔に戻ってみんな一緒に仲良くという慣れ合いではなく、別々の道を進む互いの価値観を認め合うことだと思うのです。
まぁ、慣れ合いは「真・友情パワー」で否定されましたけどね…
超人墓場制度も肯定してみる
考えてみれば、超人墓場だって、命を落とすことが多い超人レスリングの世界では、再チャレンジ制度として考えると、理にかなっていますよね。
超人って、やってることがやってることだけに、死ぬ機会が多すぎるんですよ。
ウルフマンなんて、何回死んだことか。
彼が無事に引退を迎えられたのも、超人墓場のおかげですよね。
だいたい、生き返れなきゃ、超人オリンピックなんか出たくないです。
まぁ、それでも出るのが超人かもしれませんけどね…
そんなわけで「超人墓場に行きたい人はいけばいいし、そうでない人はそのまま死ねばいい」という選択肢の1つとして残すのはありかもしれません。
今の問題点は、死んだら強制的に超人墓場行きで強制労働ってことですかねぇ。
これはちょっと問題ありですよ。
だから、選択制にすればいいんですよ。
自分の意志で、生き返るために地獄で過酷な労働を身に投じるか、諦めて安らかに眠るか。
で、超人墓場サービスが不評なら閉鎖すればいいし、需要があるならやっぱり重要ってことで。
なんかすごい発明のおかげで、生き返られるようになっちゃったもんは仕方ないんだから、自由選択制にして、適応していけばいいのです。
ネプチューンキングについて考えよう
こんだけ書いてまだあるのか、というかんじですが、今回はネタが多いです(笑
お次はみんなだいすきネプチューンキングのお話。
ネプチューンキングはどういうつもりだったんでしょうねぇ。
地上の下等超人を倒して彼らになりかわるって、下等超人を粛清するというガンマンよりの考えのような。
粛清したあとは、自分たちが地上を支配する。
下等超人なんていらんかったんや!
ということなのかな。
管理派のサイコマンと対立するわけですね。
ネプチューンキングがあやつと同じ格好をしていたというのも面白いですね。
きっと「あやつに成り代わり、自分こそが真の完璧超人のリーダーになる」という意思表明ですよね。
で、1000人の弟子が賛同したってことは、あやつやサイコマンのような原理主義者はすでに完璧超人の中でも時代遅れだったということに。
1000人も弟子がいて、それに従っていたという事実のせいで、どうあがいてもネプキンを小物としてとらえられないんですよねw
10人程度しかいない無量大数軍よりずっとすごいしなぁ…
鉄柱攻撃のアレはどーかしてるけど、将軍様もパイプ椅子でなぐってたし、ちょっと調子に乗りすぎただけなんでしょう。
「時と場合によっては凶器を使うこともあるわい」も、弟子に思いきりダメだしされて「あ、うっかりしてた、ごめんね」と言うわけにもいかず、照れ隠し的な感じで言い訳したんでしょう。
本心ではしまった感があっても、あんまり直接的に否定されたら、意地はりたくなっちゃうとか、誰にでもあるはずw
…なぜかわたしは、サイコマンとネプキンの師弟にはやたらと甘口なことに気がついた(笑
今回でサイコマンがネプチューンキングを弟子にした理由が何となく分かった気がします。
他の始祖に否定されたマグネットパワーの理解者だった(と、サイコマンは思った)からなんでしょうね。
ネプキンは口先だけの半端者だったので、サイコマンの見立ては大筋では勘違いだったのでしょうけど。
あとネプキンの弟子が多かったのは、それだけ完璧超人界が当初の理想からズレて、俗物で溢れていた結果だと思いますが…
そもそも、1000人の弟子ってあの厳しいミラージュマンの試験をちゃんとパスしてるんですかね?
根拠は乏しいですが、なんとなく違う気がします。
力に良いも悪いもありませんし、それを使う人次第というのは鉄人28号の頃からのテーマではありますが、実際に強大過ぎる力を持ってしまった者が永劫に腐らずにいられるか、というのはまた別の問題という気はします。
「権力は腐敗する、絶対的権力は徹底的に腐敗する」という有名な言葉もありますし。
すいません、ちょっとだけ追記をば。
私としてはミラージュマンの試験をパスできない下等超人達への”裏口入学”的なものをネプキンが斡旋していたのではないかと疑っています。
それがバレて完璧超人界を追放されたとか…まあ、想像の域は出ておりません。
うーん、こいつは難しいテーマですね。
私もマグネットパワー自体の研究はアリだと思うんですが、マグネットパワーって、超人レスリングに組み込むには強過ぎる力だとも思うんですよね。それこそ完全に使いこなせれば、(一個人の意志による)惑星規模の破壊行為も可能な力を秘めていると思うんですよ。
あと、地球は大きくても有限なので、マグネットパワーが戦いの主流になった世界は、最終的にマグネットパワー資源(より巨大なアポロンウィンドウを有する土地)の奪い合いに終始するようになると思うんです。
マグネットパワーは金銀兄弟の感情パワーと異なり、超人レスリングの枠組み自体を(いろんな意味で)容易く破壊できるんですね。
バグという表現は的を射ていると思います。なればこそ、最終的には(少なくとも公式試合では)使用の規制が必要だと思います。
う~ん…。
マグネットパワーは、
確かにサイコマン自身の研究の成果と
鍛錬の結果だと思いますが…。
ただ、やはり外部パワーを使っているのは代わりないので
それをスポーツや格闘試合で使うには、
他の始祖が言う通り、おかしいんじゃないかと思います。
マグネットパワーの力を借りて、世界新記録を出したり
パンチ力をアップして、ボクシングタイトルを取ったら
そら競技の趣旨から外れているのではないかと。
ゆきにゃーさんが推すペインマンの
有効利用を模索する研究はOKだけど、
格闘試合に使うのはNG…というのが、ベターだったと思います。
後、金銀兄弟とサイコマン・閻魔組も
神越えを望むというのは同じですが
一つだけ、決定的に違う点があると思います。
それは、サイコマンと超人閻魔は
そもそもの、下等超人の育成という目的を
ほぼ放棄してしまって、自分達だけで神越えを
目論んでいる点です。
認めるのは、自分たちが定めた完璧超人という
枠までで、そこまでは厳しく指導するけど
それ以上の存在になるのは、決して許さない。
他の始祖たちは、何だかんだ言って
下等超人の成長を、どこかで望んでいたんですよね。
粛清派筆頭のガンマンでさえ、自分が敗れたら
きっちり存在を認めているわけです。
しかし、サイコマンと閻魔は、神越えをしていいのは
あくまでも選ばれた完璧な自分達だけ…と決めつけ
他の超人たちが、それをするのを決して許さない。
というのは、自分達の上位ヒエラルキーや完璧思想
超人墓場という善意と理想で作った管理システムなどが
崩れてしまうから。
こうなってしまった時点で、善意と理想があれど
悪魔将軍は、スグル抹殺に動いた閻魔を堕落と糾弾し
シルバーマンは、超人を利用する存在になってしまった
と嘆いたのでしょう。
マグネットパワーも自然現象を利用していると考えれば、アリだと思います。寒い場所で寒さを逆手に取るのは問題ないし、雨が降っていれば雨を使った攻撃もある。地球上で戦うなら、地球を利用するのもひとつの手段。
要は考え方の違いでは。勝負事では正攻法で真っ向からねじ伏せで勝つタイプと、弱点を見抜いてその弱点を容赦なくついて勝つタイプと分かれますからね。まあ正攻法で勝つタイプの方が支持はされるだろうけど。(オリジンは正攻法派が多い)
ただ強大な力を持つと危険が付きまとう。マジンガーZでも、使い手次第で神にも悪魔にもなれると表現してますからね。
しかし超人墓場も絡んでいるとなると、サイコ退場が益々なくなりそうですね。シルバーが先に奥義使うのかな?。
初めての書き込みです、いつも楽しく読ませて頂いてます
今作ではまだ触れられて無いですがマグネットパワーって大けがや失敗をしても取り返しが付く
マスクジエンドの時の様に時間を巻き戻せるのが一番の強みというかチート要素だと思いますね。
ふと思ったんですが
ドラゴンボールの世界で例えると
感情パワーが通常の気孔波(自分自身で放つ気)
マグネットパワーが元気玉(他から気を分けてもらう)
という感じじゃないでしょうか?
元気玉って大きくしすぎると、気をくれた相手を殺してしまいかねない、
そういう危うさをマグネットパワーも持っているみたいな。
とにかく、マグネットパワーから人工超人パワーを生成し、
超人墓場のシステムで、最終的には超人という集団を
閻魔の認めた者しか属させない
(認めない者を徹底的に排除する)
というのは完全に狂気の沙汰ですね…
そらサイコ以外の他の始祖にはおいそれと肯定できませんわ…
過去のあらゆる設定盛り込んでこれだけ完成度の高い話を
構成した今のキン肉マンってホントすごいと思います。
自分も初めての書き込みです。
いつも考察に感心しながら読ませていただいていました。
確かにあそこまで極めれば方法が違うだけでサイコマンも進化したと言えるとは思うのですが、シルバーマンが認めることは無いと思います。
マグネットパワーありきだからとかそういう部分では無く、サイコマンは「今の神を越えたパワーを持つ自分たち(超人閻魔)こそ神!」となっているのに対し、シルバーマンは「神を越えた力を得ても超人は超人」というスタンスですから。
その慢心を起こす原因になったのがマグネットパワーだから、納得することはなさそうな気がします。ただ、サイコマン本人が悪いのでは無く、「マグネットパワーのせいで変わってしまった」と言っっているあたり、シルバーマンは友人思いだなあと。
はじめまして。
ゆきにゃーさん。
最近、楽しく拝見してます。
体調大丈夫ですか?
皆さんのそれぞれの考え方があってなるほどって
思わされますね。
俺自身はマグネットパワーに関しては肯定的だっ
たんですが、一つ引っ掛かるのが、ザ・マンがす
でに始祖を完璧に鍛え上げたと言っていたのに、
結局それがマグネットパワーの発見で少なくとも
サイコマンは進化した。
それまでの完璧が覆ったという事実。
しかもザ・マンがマグネットパワーを認めてしま
っているのがどうも違和感感じますね。
まあ、力、知恵、精神が全て高い水準とはいえ
結局、個性がある時点で完璧とはいえないのか
もしれませんね。
こういうの考えるのもこのシリーズの楽しみ方の
一つなんでしょうね。
初めまして。『2世究極タッグ編』からこのサイトのファンです。
肉歴30年以上の拙者としては、シルバー勝ちの定番、王道パターンを望んでいます(ジャンク勝ち・・・違和感)これ終わればネメキン戦、あやつ将軍戦に移り、新たな肉を楽しめる、そんなところでしょうか。ゆきにゃんさん、更新のペースは無理なさらずに。一か月後でも拝見できればファンは満足ですから。
銀が危惧している(いた)のはこういう事なのかなぁ、と。
「マグネットパワーの活用」って、そもそもは「超人界どうするよ?」という目的に役立つ(かもしれない)手段ではなかったか。
マグネットパワーの活用が手段から目的に変わってしまった場合や、マグネットパワーが枯渇してしまった場合に起こるであろう混乱を心配していたのではないかと。
いつも楽しく読ませていただいています。
初投稿なので拙い文章で申し訳ありません。
サイコマンの地球エネルギーを利用する考え、アシュラマンがキン肉マンと対戦した時のウェザーデスマッチを思い出しました。
雨を利用して蜘蛛の巣を張ったり、雪でキン肉マンを凍らせたり・・・
それと同じような事だと考えるとマグネットパワーを使う事は悪いこととは思えないんですが、やっぱり卑怯な感がぬぐえないのは規模の違いからでしょうか。
タッグ戦の時に「キン肉マンは地球を相手に戦っている」うんぬんのくだりがあったけど、まさしくそれで、超人レスリングという域は遥かに超えていますよね。
舞台が地球だけどキン肉星など他の天体の事はどうなってるの?なんて考えると元も子もないか・・・
マグネットパワーって本来は超人界をどうにかしていくための「手段」だったんじゃないかと思うので、銀が危惧している(いた)のは「手段」が「目的」にすりかわってしまう事による歪みだったのかな、と。
あと、マグネットパワーが無限だという保証もないので、「マグネットパワーへ無しでは発展できない」という思想が生まれる事への危惧もあるのではないか、とも思いました。
サイコマンの奥義って、マグネットパワーありき、なのかな。
決め手にはなりえない感じみたいなことを以前書いた気がしますが、そうではなく、サイコマンのアイデンティティだったんだな。
しかし、シルバーマンがどうにも地味だ。
サイコマンの奥義の正体も知っているみたいだし、このままサイコマンの奥義で負けることはないのだろうけど・・・正義超人の開祖としての活躍があまり見られない。
サイコマンのマグネットパワーの暴走と制御不能による自滅・・・なんて展開で勝利しかないのだろうか。
正面からマグネットパワーを破る秘策は果たしてあるだろうか?
サイコマンの株がうなぎのぼりで、シルバーマンですら勝てるか怪しくなってきましたね。でもさすがに5戦目までは無いと思うのですが、あるとしたらアタル登場とか?
サイコマンの奥義がどんな技になるのか非常に気になるところです。オリジンを離脱したゴールド、シルバー、ジャスティスを除けば間違いなくオリジン最強はサイコマンでしょうね。
ブロッケンJrも神をも超える力を手にしてサイコマンを倒してほしかったですが、そういう展開は次のシリーズに期待することにします、あればのはなしですけどね・・・
今にして思うと、超人パワーを吸収し増幅して送り返すっていう機能を持った装置に「アースユニット」という名前が付けられているのはなんだか暗示めいてますね。
あれはマグネットパワーの働きを携帯できる装置といった所でしょうか。
ターボメンの装備についてグリムリパーがやけに詳しかったのも合点がいきます。
しかし、パワーを増幅して還元する技にアースクラッシュ(直訳で地球破壊?)なんて名前がついているのは、はて…?
まぁ当時そこまで考えていたかは定かではありませんがこじつけたら面白いかもしれませんね
今回の感想と考察記事、興味深く読ませて頂きました。
シルバーマンがマグネットパワーをいきなり真っ向否定して、封印すべきってのがちょっと短絡的で、
分かり合う気無いじゃん、っていうのはその通りだと思います。
ただ個人的に、現状のサイコマンを肯定できない部分があって、今回の考察文にちょっとしっくり来ない所があったんですよ。
もし、サイコマンが『狂気的だが魅力的なマッドサイエンティストキャラ』というように、
「マグネットパワーを、真理を追求する」事を至上目的としているキャラならば、
考察文にあるようにサイコマンはマグネットパワーの研究を追求すべきという内容にも納得がいったのですが、
過去回想や始祖達との会話を見る限り、サイコマンの至上目的って「シルバーマンを始めとする始祖達に認めてもらいたい」って一点だと思うんですよ。
マグネットパワーの研究が、目的ではなく、認めてもらうための手段になってしまっている。
サイコマンが度々口にする「自分は優秀」という言葉も、自信の現れやコーチング効果というよりは、
「周りに認めてもらえないけど、自分には価値があると思いたい」という虚栄心の現れのように私には映ります。
ちょっと自分語りになってしまうのですが、自分は子供の頃、「漫画家になりたい」という強い夢を持っていました。
しかし今「本当に漫画家になりたかったかどうか」と振り返ってみると、そうでもなかったな、という結論が出てきます。
子供の頃、私は運動もダメ、勉強もダメで周囲の人間や親に認めてもらえない人間だったのですが、
ある時友人に言われた「キミ、絵が上手いよ」と言われた事、他人に認めてもらえた経験が凄く鮮烈で、
その結果、「絵を描く仕事に就きたい」「漫画家になりたい」というような憧れや夢を持つようになり、
しかしその淡い夢がいつの間にか「自分は漫画家にならなければならない、そうでなければ何の価値も無い」というような脅迫感に変わり、自分を苦しめるようになっていました。
サイコマンも同じだと思うんです。
「他の始祖は認めてくれなかったけど、ザ・マンだけはマグネットパワーの発見を喜んでくれた」という経験が鮮烈過ぎたせいで、
「マグネットパワーを研究する自分」に固執するようになってしまったんですよ。
マグネットパワーを捨ててしまったら、「ザ・マンに認められた優秀な自分」をも同時に捨ててしまう事になるから。
そういったサイコマンの現状があるので、自分は「マグネットパワーの暴走で死んだとしても、サイコマン的には本望だろう」
というようには思えないんです。
むしろ、「サイコマンにはマグネットパワーや超人の管理という仕事から一度離れて、自分が本当にやりたい事を見つめなおして欲しい」という風に思います。
まあそのためにはザ・マンという毒親から距離を置かなければいけないのですが…
今回のこれはあくまでサイコマンの現状に対して思うことで、マグネットパワーの是非については自分は中立です。
ただまあ、危険な力にしても研究しなきゃどう危険なのかも分からないんだし(封印し続けたせいで暴発するような性質だったら不味いだろう)、
研究そのものは必要だと思ってます。私もペインマンの意見に賛成ですね。
サイコマンが自分を見つめ直す事が出来たなら、改めてマグネットパワーの研究にサイコマンが乗り出すというのも私はアリかな、と考えてます。