今週のキン肉マンです~
ネメシスは「王位の存在そのものが間違い」と話します。
前回、感想で書いたことが当たってて、ちょいと嬉しくなったり。
で、タツノリがとらわれて、三日三晩、肉のカーテンで生還したという話。
ネメシスはそれを超人墓場からみてて、助けに行こうとしたけど、ミラージュマンに制止されたそうな。
なんだかんだで兄を助けに行こうとするあたり、ネメシスは優しいですよね。
まぁ、兄に救ってもらった命なわけだから、なんとしても助けたいと思うのは当然かもしれませんけど、地上に降りようと必死になったあたり、属性が変わっても変わらない兄弟の絆が垣間見えていいですね~
ちなみにタツノリは清廉潔白だったため、既得権益を手放したくない旧勢力に命を狙われ、囚われたそうな。
それも、よりによって政権20年目の祝賀会の最中。
この辺、最近、中国史にはまってるので、見てて「ああ、そーいうのあるある」というかんじです(;´Д`)
王宮の権力争いってろくでもないですね。
こーいう祝いの席って、敵対している相手も来るから、そーいうのにうってつけなんだろうなぁ…
で、肉のカーテンでのおかげでなんとか生還したそうです。
三日三晩なぐられても生還したとか、どんだけ肉のカーテン強力なんだ…
ネメシスがスイッチ入っちゃったのはコレがきっかけだったようで。
「どんな聖人君子が国を治め育んでも、結局いつかはそこに群がる凡夫共が利益をむさぼり衰退させる」
まさにそのとおりすぎて悲しい(;´Д`)
たしかに、どっかでバカ殿が出てきて暴政から反乱が起きたり、相続争いで家中が割れて内乱になったり、ありがち。
そうでなくても、聖人君子が急死して、世継ぎが5歳くらいだったりしたら、大臣が権力を持ってしまって、それが何代か続いたら簒奪が起きたり…
もしくは、優秀な君主でも、老いて判断力を失ったり、美人の側室に「この子を跡継ぎに」と言われて、ぐだぐだになったり…
君主が聖人君子でありつづけて、なおかつ跡継ぎが成人するまで生きていて、内乱も起きない…みたいなことはどうあがいてもありえないわけですよね。
どんなにスグルががんばっても無理。
この辺、ネメシスは不老不死になって、もはや現世の人間じゃなく、歴史全体を俯瞰する神の目線になってる気もします。
なんというか、外側にいるからこそ感じたこと、というか。
我々が歴史を見る感覚なんですよね。
一方、真弓やスグルは現場の感覚なので、どうしても食い違いが出ちゃう。
ネメシスは急進的すぎるけど、現場にいないからそうなるんだろうなぁ。
そして、なんと真弓とスグルを完璧超人にスカウトしてしまいます。
「お前たちのもつ力、超人閻魔様のもとで、オレとともに役立ててみないか?
ならば殺すのは勘弁してやろう」
ゲーッ、なんかものすごい代替案キター!
そんなわけで、断るに決まってる再来週につづきますー
…いや、これで乗ったら、どうなるか想像つかなくて面白いけども(笑
なにせ、現状じゃ絶対勝ち目ないし、むざむざと殺されるくらいなら、いっそのこと完璧超人になって、逆に完璧超人を内部から変えちゃって、王家の方はアタルについでもらう作戦もありですし。
スグルであれば、完璧超人を内部から変えることも出来るはず。
ネメシスはものすごい爆弾を背負い込むことに…
でも、結果として完璧超人のすさまじい進化が起きて、すごいことになりそう。
まぁ、そんなことになったら、物語になりませんが(笑
脅迫といえば脅迫ですが、有無をいわさず殺すのでなく、選択肢を用意するのは素晴らしいことだと思います。
「キン肉族なので有無をいわさず抹殺」だと、ネメシスがやられたことと変わらないけど、ネメシス自身の妥協点の中で命を助ける方法を考えてるわけで。
なんだかんだで、ネメシスは慈悲の心をきっちり持っていると思います。
そして、「完璧超人になってみる」という選択肢は、意外といいとこついてる気がします。
「王家を解体して完璧超人になれ」という提案はたしかに現実的ではないんだけど、「超人墓場を見学して、完璧超人のことをもっと知る」というのは、ありだと思うんですよ。
ネメシスは正義超人と完璧超人の両方をきっちり知った上で、完璧超人を選んでるわけで。
一方、スグルは完璧超人のことを知らなさすぎるんですよね。
ネメシスが次世代の完璧超人の代表になったとしたら、正義と完璧の両方を経験しているわけで。
悪魔側はバッファローマンであれば、正義と悪魔の両方を経験している。
スグルは、正義しか経験していないので、実は一番視野がせまくて「わかりあう」が目標なのに、ちゃんと経験できてないんですよね。
まぁ、悪魔や完璧と戦って、わかりあうことで、視野が広まってるともいえますが…
スグルはさすがに無理として、真弓が完璧超人になって、内部で穏健派として活動しつつ、完璧超人の現場をきっちりと知って、なんでそういう考えにいたるのかを汲みとって戻ってこれれば、わかりあうためには、ものすごい財産になると思うのです。
こう考えると、「王族の廃止」は1つの考えとして受け止めて、じっくりと吟味するのがいいと思うのです。
ネメシスのいうことをそのまま聞いて「王族の統治のかわりに、超人閻魔の管理」では、もはや完璧超人の管理下でしかないわけで。
それはさすがに違うし、シルバーマンもそんなことを望んではいない。
ただ、王族の1人で色んな物を見てきたネメシスの意見は貴重なものだとも思うんですよね。
ひょっとしたら、キン肉王家の権力や超人墓場の管理がなくても、正義超人だけで、うまく収まる方法をこれから作っていく段階なのかもしれません。
完璧超人にオリジン消滅という変化の時が訪れたように、正義超人もキン肉王家が権力を返上するという変化の時が訪れているのかも。
異文化の交流って、そういうことなのかもしれませんね。
で、妥協案として。
ここは、ウォーズマンあたりが一旦完璧超人側に留学して、きっちり学んできて、それを正義超人の今後に活かせばいいのでは。
さすがに王族がいきなり完璧超人になるわけにはいかないけど、相手のことをきっちり知って、外側から自分たちのことを見てこその「わかりあう」だと思うのです。
絶対に、完璧超人から学ぶことはあるはず。
逆に、完璧超人も、自分たちが完璧だという思考を捨て、「下等だからこそ見えること」が見えていない自覚をもって、下等超人に学ぶくらいの柔軟さを取り入れる必要がありますよね。
だいたい、完璧な人って、視点が欠如して当然だし。
まぁ、その時点で、すでに完璧じゃないんだけども。
なんかこう、それぞれの属性が交流をして、互いの良いところを吸収して進化していくのが理想的かなと。
不可侵条約から、平和的な交流への発展。
鎖国から開国へ。
悪魔超人は正義超人と戦って、良いところを吸収してたし。
ネメシスの提案は、本人の意図はともかくとして、なかなか良い線ついてるのでは。
まぁ、ネメシスがそんな妥協案許さないだろうから、話にならないでしょうけどね。
どーせならネメシスも「完璧超人の世界を一度じっくり見てみて、それでも納得出来ないなら正義超人に戻ればいい。その時、改めて命を奪うことになるが」くらい度量をみせてくれればいいのになぁ。
しかしまぁ、ネメシスも、言ってることは理が通ってると思うし、話を聞く価値はあるかんじですよね。
問題は、こっちの話をきっちり聞いてくれなさそうというか、思い込みが激しいかんじなところ。
さすが、ネプお兄さんが「頑なな部分があるけど、ひとかどの人物」というだけのことはあります。
うまく和解できるといいけど、そうなると、超人閻魔は完全に孤独になっちゃうわけで。
ネメシスは自分にとっての最大の恩人で敬愛する人物を孤独にするわけにはいかないのが難しいところ。
そもそも、これで和解しちゃったら、超人閻魔と悪魔将軍が戦う意味あるのか、という気もするし、果たしてどうなるやら。
しかしまぁ、あらすじ適当にして、書きたいことだけ書くようにして、だいぶ楽になりました。
あと、やっぱ深いテーマがあると、感想書くの楽しいなーと思ったのでした。
確かに知るという面で考えるとそうですが…妥協できるとは思えないという時点で完璧超人側もキン肉王家の闇とは違うベクトルで問題がある訳で…結局、その問題部分がどうにかならない限りは、なんですよね。
戦い終わった後にそういう互いのことをよく知って行こうじゃないか、という風になったらいいのですが。
中々、難しそうですね。どうなっていくのか?
次回扉絵の内容予想。
スグル「ぜ、是非お願いします!」
真弓「スグルズルいぞ!ワシが先じゃ!!」
まあ外れるでしょうけどw
キン肉族を見限った理由として肉のカーテンの誕生秘話を持ってきたのは、本当に凄いと思います。
三日三晩耐えたというのは、旧キン肉マンのウォーズマン戦で出ていましたが、それを伏線として使うとは……。
嬉しい予想外でした。
ただそれでも、ネメシスの意見は認められないんですよね。
有名小説「銀河英雄伝説」にこんな言葉があります。
「政治の腐敗とは政治家が賄賂を取ることじゃない、それは政治家個人の腐敗であるに過ぎない。政治家が賄賂を取っても、それを批判できない状態を政治の腐敗というんだ」
私はこの言葉に賛成です。
確かにキン肉族元老院のメンバーは大半が腐っていたのでしょう。
けどそれは、その個人の問題です。
そこから親子2代でほぼ浄化をし終えたという実績がある以上、キン肉族を見限る理由にはならないです。
そしてこれを書いていて気がついたのですが、これってオリジン選出時に似ているんですよね。
暴れまわる他の超人達を抑えようとしたオリジン達、腐敗した超人達を排斥したタツノリ・真弓。
完璧超人に誘ったのは、このことも理由にあるのかも。
他の属性との交流についてですが、私もゆきにゃんさんの意見の賛同します。
正義も悪魔も完璧も、それだけじゃダメだと思っていますので。
交流してお互いの意見を学び、自分たちに役立てる。
それが理想です。
けどこれって、不可侵条約と同じなんですよね。
結局、「種に交われば種にあらず」という完璧超人の掟で他の種族との交流は不可能になっています。
と言うか、交流させないために戦いを起こしたところもありますからね。
回避するためにはどうしたら良いのか。
難しい問題です。
うーむ…。
敵役とはいえ、今シリーズの完璧超人は、きちんと理があっての言動なのがいいですね。
ネメシスなんかは、その最たるもので。
ネメシス戦は、始祖編終わって、今さら無量大数軍かよ…
みたいな気がしてましたが、
深さで言えば、今まで一番かもしれません。
王家の血筋かもと、ニヤニヤと妄想にふけっていたフェニックスとは、見た目が似てるだけで隔絶の感がありますね。
ネメシスの言い分にも一理あるのは、自分も感じました。近現代史とか古代史をひも解いてみても、権力者がその力に溺れたり、利用しようとたくらむ輩も続々出てるわけで、ネメシス自身そんな中で育った犠牲者なのですから・・・
キン肉タツノリは慈悲の心で政敵たちも許し続けたそうですがスグルは会った記憶が無いようで、そのせいで早死にしてしまったのかもしれません。
次回のスグルと真弓の返答はとても気になります、完璧超人になるわけは無いので、いかに自分たちの正義超人の論理を押しとおせるかが鍵ですよね、そしてネメシスは戦いの中でサダハルだったころの優しさを取り戻せるのでしょうか?
ネメシスの言い分は一部共感できますが、個人的には受け入れ難く感じます
ネメシスが語るものは、基本的に兄とその周辺に焦点が定まっており、実はもっと外には向いていません
ネメシスの語る『弱者』とは、今のところ既得権益に群がる権力の徒であり、国家を運営することで守られる戦う力はないけど生活の糧を生み出す一般人等に関して語っていないからです
何故、タツノリが王の座を捨てなからり、敵対派閥の様な甘い汁を吸う側にいかなかったのか
それは、当時の政治ではいつか普通の人たちの幸せどころか日々の糧すら奪われるもの。それを気兼ねなく、不当に奪われずに生活出来るための筈です
それこそ、国の頂きに立つ者の役目です
ただキン肉王家を滅ぼすと言うのは、一般人を無責任に放り出し、強い悪に奪われ、殺されても自己責任と言い訳するようなもの
タツノリが本当に守ろうとし、民の為に行った『真の偉業』に目を向けない限り、ネメシスの言い分は悪い言い方逆恨みにか聞こえません
そんな色々あるキン肉王家ももとは「あ、しもうた」とか言って間違って汚ないマスクを選んだ欲の皮のつっぱったおっさん……(笑)
このおっさんの子孫がタツノリなんですね。
しばらくタツノリがこのおっさんと勘違いしていましたが(笑)
欲の皮のつっぱった御先祖にも何等かの設定で触れて欲しいです。
ほんとは格好いい人物として……。
あのご先祖様は、シルバーマンが兄と相討ちになった後、
シルバーマン不在の間で、退化してしまったキン肉族では
ないでしょうかw
ジャスティスマンが、二人の首をどうするか
超人閻魔や始祖たちと諮っている間に、かなり世代交代
してしまった…とか。
金銀兄弟の首が戻ってから、またタツノリの様な
優れた超人を輩出するようになったと思います。
でも、考えたら正義超人ばかり依怙贔屓して
悪魔超人には、どっちのマスクも授けなかったのだから
そりゃ、ゴールドマンも弟や始祖たちを恨みますわなw