第118話 新たなる闘いの序曲!の巻

四次元殺法コンビのありがたい格言から始まる、今週のキン肉マンです~

…今回の格言はなかなか深いですね。
「自分が誰か見下す」という行為は、人を見下すことの肯定になるんですよね。
それゆえ、他人が自分を見下す可能性も肯定してしまうというか。

これは完璧超人という存在の矛盾を示しているといえます。
自分たちは神に選ばれた超人の子孫であるという自負から、他の超人を「下等超人」と見下している完璧超人たちですが、逆に考えると、彼らのほうが下等なんですよね。
というのも、友情パワーにより大きな進化をとげようとしている正義・悪魔両超人から見て、完璧超人は進化が止まったままの下等超人なわけですから。

もちろん、わかりあうことが目的の正義超人は「超人に上等・下等はない」といっているので、見下すことはないのですが…
完璧超人たちも、いずれは「自分たちこそ進化し損なった下等超人であり、見下される立場である」ということに気付く時が来るんでしょうかね…
あるいは、ジャスティスマンの今の気持ちがコレなのかもしれません。
「下等」と見下していたものこそが進化をとげた存在で、自分たちこそが下等超人だと思い知ったとき、どんな気持ちになるんでしょうかね…

正悪を超えた友情パワーで完璧超人を倒したこの2人の言葉と考えると、たいへん深いですね~

あらすじ

(画像はヤフーコミックのページにリンクしています)

壊滅した超人墓場では、久々に登場のネメシスが状況確認をしていました。
彼は、オリジンたちが現世にあらわれたことで、超人墓場の異変を察して、確認しに来たようです。
よく考えれば当たり前の行動なんですけど、ネメシスが超人墓場に来るというのは意外とおもいつかなかった…

そして穴から降りるネメシス。
超人閻魔の椅子に座っている超人に声をかけますが、「あやつはここにはおらぬ」の返答。

そこにいたのは将軍様でした。
これまたかっこいい絵面。

将軍の素性を自力で調べあげたネメシス。
ネメシスいわく、キン肉族はシルバーマンのちを引く由緒正しき完璧超人の一族なのに、地べたに這いずりまわる下等超人にまぎれて生きる道を選んだことを知り、自分はキン肉族を捨てて完璧超人となったそうです。

なるほど、シルバーマンがキン肉族の祖先だったわけですね。
頭のとさかの形からして明らかに関係ありそうだったけど、直接の子孫だったとは。
正義超人の開祖のシルバーマンの子孫なので、キン肉族の大王が正義超人界の王になっていたわけですね。
さらに、ゴールドマンとシルバーマンの首がキン肉族の神殿にまつられていたのも理解。

ネメシスとしては、キン肉族のルーツに何かの違和感を感じてたどっていくうちに、本来自分たちは神に選ばれた完璧超人だったというのを知り、下界で下等超人になる道をえらんだ祖先に激しい憎悪を覚えた、といったところでしょうか。

…なんか、このへんの思考回路はちょっとフェニックスに似てる気がする…

フェニックスは「自分はキン肉族の王子のはずなんだ」といって、今の自分の境遇を認めずに妄想の世界にいっちゃってたわけで。
ネメシスは「自分はほんとは神に選ばれた完璧超人のはずなんだ」といって、妄想だけじゃなく、実際に行動して完璧超人になっちゃった、と。

二人の共通点は「今の自分ではダメだ」という自己肯定感の低さですね。
別に神に選ばれた完璧超人じゃなくても、シルバーマンの意志をついで、新たな超人界をつくりあげるとか、なんかそういう風に考えればいいのに、紙に選ばれた完璧超人のほうが崇高で正しい存在、みたいな思い込みがあるというか。
フェニックスの場合、貧乏の生まれじゃ幸せになれなくて、王子の生まれじゃなきゃダメというか。

ネメシスもフェニックスも、今の自分を否定して、別の何かになろうとしているんですよね。
それゆえ、ネメシスは自分自身を受け入れられずに、憎しみばかりがつのっている、と。
これは完全に、人生のゴール設定を間違えてるパターンですね…
どっかで自分自身の出自を受け入れて肯定しないことには、永遠に修羅の道というか、まぁ修羅の道を選んじゃってるんですけどね…
でも「自分の血を何度呪ったことか」といってるだけに、なんかもうちょいやりようがあったようなかんじ。
ただ、その自分自身への憎しみが圧倒的な強さに繋がっているのもあるわけで…
実に報われない人ですね(;´Д`)

ネメシスは、フェニックスと違って行動しているし、きっちり実力をつけているだけに、間違った方向に行っちゃってるのが不憫なケースですね…

さて、ネメシスの考察はこのへんにして。
将軍様は「新たな時代の後継者が、何億年という進化の果てに、この時代にようやく我らに追いつこうとしている」と話します。
新たな力「友情パワー」を得た世界こそが、ゴールドマンとシルバーマンが臨んだ世界だったそうです。

あんまり強くなかったオリジンが多かった印象ですが、超人たちが進化して追いついたということなのですね。

ゴールドマンが友情パワーの力を望んだというのは違和感ですが、ジャスティスマンとの話を考えると「感情エネルギーを圧倒的な超人パワーにすることを望んでいた」ということなのでしょう。
それが結果的に友情パワーだったなら、別にそれでOKなんでしょう。

善良だったあやつが望んだ新たなる夢の世界というのは、下界の超人たちが新たな進化をとげる世界ということなんでしょうかね。
本来、下界の超人たちの進化のために管理していたはずが、いつのまにか手段と目的が逆になって、管理することそのものが目的になったのでしょう。

善良だった超人閻魔が変わり果てたのは、サイコマンがからんでいる可能性もありますねー
絶対なんか悪いことしてそうだ…

で、ダンベルはめこむところがある文字盤が出てきて来週に続きます~
なるほど、ダンベル全部集めて、ここにはめこめば、なんか起こるということですね。

感想とか

1回読んだだけではぴんと来なかったんですけど、こうして考察してると、ネメシスの気持ちがなんとなくわかる気がします。

わたしの場合、性同一性障害という厄介な生まれなわけで。
はっきりいって何度呪ったことか。
でも、皮肉なことに、それゆえに圧倒的に目立つことができて、それを徹底利用して、既存の社会的な価値観の外側にいくことで、ある程度の自由をつかむことが出来ました。
ですが、既存の社会の中ではたいへんに不自由な存在です。

はっきりいって面倒くさいし、自分の生まれを呪う気持ちもあります。
ですが、それゆえの自由。

そして、もしも生まれ変わりなどがあり、よく言われているように「自分でこういう人生を選んで生まれてきている」のだとすれば、そもそもそのシステム自体に対する憎しみというか、なんでこんな面倒なことするねん、という気持ち。

その上で心穏やかに生きるには。もう悟りの世界で、すべてを受け入れて生きるしか無いんですよね。
ネメシスは受け入れずに、憎しみを糧に修羅の道を突き進むことを選んだ感じ。

さて、気になるこれからの展開。
ネメシスは将軍様と戦うのかどうか気になるところです。
というか、結局こいつはどうしたいのか。

おそらくは、下界の超人こそが新たな進化をとげた超人で、完璧超人のほうが進化が止まった下等超人だということを、どっか知ることになるんでしょうけども。
だからといって「はい、そうですか」と認めるタマじゃないですよね。
「そんなことは認めん」とたちはだかりそうなタイプというか、それこそ今までの自分全否定になるわけで、そんなこと出来るなら、最初からキン肉族やめてないわけで。

そもそもどうしたいのか。
下等超人の粛清が目的なわけで、親玉の悪魔将軍が目の前にいるんだから、粛清しなきゃ何やってんねんという状態なわけで。

で、ここで将軍とネメシスが戦ったら、ストーリー的にはネメシスが残りそうですよね。
スグルとの対比とかあるわけだし。
かといって、将軍様がここで退場というのは考えにくいわけで。
おそらく、超人閻魔と出会う展開になるでしょうし。

となると、なんらかの理由で戦わない方向性なのかなぁ…
そもそも、将軍様の話聞いたネメシスが、完璧超人の方に不信感をかんじてダンベル集めにのっかるパターン?

うーむ、なかなか展開が読めない…
しばらくは、話がどうころんでいくのか楽しみに待ちましょう。

それにしても、今回はおもいのほか長文になりました。
1回読んだときは「話は面白いけど、記事にはしにくいなぁ」と思ってたんですけど、ネメシスの考察をしてると面白かったです~

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