「唱歌!西洋音楽がやってきた!」で、明治以降の音楽の変遷を学んできた:おでかけ日記兵庫観光

「唱歌!西洋音楽がやってきた!」で、明治以降の音楽の変遷を学んできた


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「唱歌!西洋音楽がやってきた!」で、明治以降の音楽の変遷を学んできた

おでかけ日記】兵庫観光】   2021/10/07 12:06

ヒイイイ、全然更新できてないー><

ひたすらに博物館や史跡に遊びに出かけてたのですが、その際に予習復習を徹底してました。
おかげで、そっちの方が忙しくて更新できていないという。

とはいえ、行ったところで面白かったとこはちゃんと紹介しようということで、のんびり更新していきますー

というわけで、今回は兵庫県立歴史博物館の特別展「唱歌!西洋音楽がやってきた!」の紹介です。

幕末に開国して、西洋音楽が伝わって、童謡などの唱歌が出来て、軍歌や日本初の流行歌が生まれた歴史の特別展をみてきました。

教科書には載らないけど、今の我々の聞いてる音楽に影響してる話で、すごい面白かったですー!

・桃太郎とかあの辺の歌ってなんなの?
・CMソングの源流
・流行歌はどう生まれたか

この辺がわかりましたー




西洋音楽の輸入は幕末の軍事利用から

実は、西洋音楽が日本に入ってきた一番最初は、幕末の軍事利用だったみたい。

オランダ式太鼓を叩いて、行軍してたんだそうな。

なんとなーく「明治維新で文明開化した」というイメージがあるのですが、どっちかという「開国で文明開化がはじまって、明治維新で加速した」という方が正しそう。


明治政府が国策で学校で唱歌を教えだす

桃太郎とかその辺の童謡って、いつどんな風に出来たのか、前から気になってたのですが、明治に入って、子どもたちに西洋音楽を学ばせるために学校用に作られたものだったみたいです。

別にそこまで伝統があるわけでもないし、そもそもの目的が「西洋音楽を教えるために作った」というものだったみたい。

どーりで、メロディがあんまり和っぽくないわけだ…


ただ、学校で教えてるだけなので、当然ながら子供だけで親には広まらなかったそうです。

そりゃ親からしたら、帰ってきて子供が歌ってても「なんか妙な曲歌ってるなー、桃太郎に変なメロディついてるなー」という感じだっただろうし…


なお、明治政府が学制を定めて、今の学校みたいな制度ができたのが1872年。
学校で唱歌が教えられるようになったのが、1880年くらい。

最初の頃は西洋音楽を使ってたけど、海外の曲に無理やり日本語歌詞つけててイマイチだったので、国内産が求められて、そのへんで活躍したのが滝廉太郎で、時代的には1900年くらい。

大政奉還が1867年なので、15年ほどして学校で西洋音楽が教えられたと。
で、そっから20年して、やーっと国内産が増え始めた感じですねー


ちなみに、唱歌を作る際、日本人に馴染みやすいようにヨナ抜き音階の曲で作られたそうです。
ドから数えて4つめのファと7つめのシがない音楽で、この2つは昔は日本の音階になかったそうな。
4つめと7つめが抜かれてるので「ヨナ抜き」と。

演歌を作る際は、今もヨナ抜き音階が主流らしいです。


色んなジャンルの唱歌が出来て広まる

1900年くらいになって、やっと唱歌の国産化に成功すると、好き勝手に作りまくる時代が来ます。
自力で作れるって素晴らしい!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

写真は「郵便貯金唱歌」「水族館唱歌」。

なんか他にも「教育勅語唱歌」「外国地理唱歌」「帝国憲法唱歌」と、もうなんでもかんでも歌にしてしまえというノリ。

もう完全に、今のCMソングのノリだし、デパートとかいったら、レコードで流れたりしてたんでしょうねぇ…

こちらは、1902年に起きた「八甲田山遭難事件」を題材にした唱歌。

「悲絶 痛絶 吹雪の敵」って、ものすごいタイトルで、しかも楽譜に「悲壮に」という指示があったりで、「一体どんな歌なんだー!」と気になったのですが、YouTubeにはありませんでした、残念><

どんなのか聞いてみたかった。


ともかく、こーいう事件を歌にするようにもなってたみたい。

軍歌もこの時代に登場してます。


この辺の歌のおかげで、西洋音楽が大人も含めて広がります。

優秀な音楽家が登場して国産化出来るようになったのがターニングポイントですねー


こんな感じで音楽の文明開化が庶民に行き渡るまでには、維新後30年以上かかったわけです。


日本初の流行歌「カチューシャの唄」

で、だいたい大正に入るくらいの頃に劇場での歌劇が流行したみたいです。

帝国劇場が出来上がったのが、1911年(明治44年)で、次の年が大正元年なので、だいたいそんくらいのイメージ。

宝塚歌劇団の前進の宝塚唱歌隊が結成されたのが1913年(大正2年)なので、歌劇ブームがきたんでしょうねー


で、1914年にロシア文学「復活」をテーマにした舞台が公演されます。

そのときにヒロインのカチューシャ役の人が歌った「カチューシャの唄」というのが爆発的ヒットして、それが日本初の流行歌になったそうな。

これは最近歌われたバージョンですが、メロディは同じですー


なお、ロシア民謡に「カチューシャ」という有名な曲があって、アニメ「ガールズアンドパンツァー」でも、ロシアの戦車に乗りながら歌ってたりしたのですが、実は「カチューシャの唄」のほうが先に作られたらしい。

この歌、いかにもロシアってメロディですきーヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。


頭につけるアレをカチューシャと呼ぶ理由

女子が頭につけるヘアバンド的アクセサリーをカチューシャと呼びますが、その語源は、実はこのカチューシャだそうです。

「歌劇のカチューシャが、ヘアバンドをつけてたから」という説があるのですが、写真からも台本からも全くそんな痕跡はないらしい。

というわけで、どうしてこうなったか不明。

あまりに流行した結果、全く関係ないのにカチューシャの名前を冠した便乗商品が大量に出回って、その1つがヘアバンドのカチューシャだったっぽい。


つまりまぁ、元ネタのカチューシャと全然関係ないけど、便乗商法の結果、カチューシャと呼ぶようになったという、実にわけのわからない話。

もう全然関係ないよ!


ただ、あくまで「そーいう説がある」というお話ですー

「歌劇のカチューシャがカチューシャつけてないのに、なんか知らないけどヘアバンドをカチューシャと呼ぶようになった」とか、証拠が出てきようがないですしねぇ…


ロシア民謡のカチューシャと、ヘアバンドのカチューシャ、名前が一緒でなんでだろうなーと思ってたら、そもそもカチューシャというのはロシアの人名由来なんだそうな。

ぜんぜん知らなかった…


明治は絵柄が浮世絵風だった

面白かったのが、明治時代は、西洋風のものでも浮世絵の絵柄で描いていたこと。

まぁ絵師が江戸時代の人のままですからね、そりゃそうだ。

絵柄の幅が狭いらしく、とにかくなんでもかんでも浮世絵風なんですよねー

他の博物館にいってわかったことなのですが、大正に入るまで、ほぼこのままです。

大正に入ったあたりで絵柄に変化が出て、目が大きくなるのですが、それはまたの機会に紹介しますねー


絵柄が変わって、歌劇が流行して、日本初の流行歌が生まれたりと、一般庶民の文化が文明開化して花開いたのは、大正時代に入ってからみたいですねー

それが大正ロマンだったわけかー!

それまでは、どことなくぎこちなかった感じなんでしょうね。


音楽の変遷を軽く調べてみた

展示内容はこんな感じだったのですが、音楽がどう変わっていったか、ゆるーく調べてまとめてみましたー

唱歌(桃太郎とかその辺)

流行歌(日本初のは1912年の「カチューシャの唄」)

歌謡曲(戦前は「東京進行曲」などが流行)

演歌、アイドル歌謡、ムード歌謡など

1980年代のバンドブームで、今とそう変わらない音楽になっていく


たぶん、こんなかんじ。

まぁ音楽史に詳しい人に話を聞いたら全然違うかもですが、なんとなく感覚的にあったのが、1975年のキャンディーズの「春一番」とか、今聞くと「古っ!」という感じなのですよ。
でも、1987年のTMネットワークの「Get Wild」とか、今聞いても古臭くない感。
10年でえらい進化だなーと。

いやまぁ、今の10歳の子が聞いたらそうでもないだろうとは思うんだけど、それでもさすがに70年代ほどの差はないはず…

なんとなーくですが、歌謡曲のあたりまでは、唱歌の影響をひきずってて、80年代のヒット曲くらいから、そのへんの影響が消えていってる感。

昔っから、80年代後半の歌とか今でも割といけるけど、70年代まで行くときついなーと思ってたけど、唱歌からの進化で80年代でとりあえず脱却できたのかな、と。


あと「演歌はいかにも日本の歌」というイメージがあったけど、そもそも唱歌からのガラパゴス進化なので、特別歴史が深いわけでもないんだなーと。

ちなみに、キャンディーズと比べるなら、1985年のおニャン子クラブの「セーラー服をぬがさないで」の方が公平で、それだとやっぱ古い感ありますね…

じゃあ1970年代でTMネットワークに該当しそうなの何かなーというと、矢沢永吉のデビュー曲「アイ・ラヴ・ユー, OK」とかかなーとか思って聞いてみると、「古さは感じるけど、オシャレな雰囲気で今でも全然いけるなー、歌うまいし、結構好きかも」となったわけですがw


まぁでも、90年代の女性アイドルで「セーラー服をぬがさないで」みたいな、なんとなーく唱歌っぽい古い雰囲気が残ってる曲はなかったような。
古く感じる曲は、ヨナ抜き音階の曲なのかなぁ…

そんな感じで、なんとなーく、日本の音楽の進化をつかめましたー


とまぁ、こんな感じで、たいへんに楽しい展示でしたーヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

もうとっくに終わっちゃったというか、私が行ったのが終了1日前だったので、「ぜひ行ってみて」とは言えないのですが、少しでも特別展の雰囲気が伝わればなーと思いますー


ちなみに、姫路城のすぐそばにある博物館だったので、姫路城の模型がありましたヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

ガラス細工でできててすっごーい!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。

博物館の方は、再来年の3月まで工事でお休みだそうですー

以上、「唱歌!西洋音楽がやってきた!」レポでしたー


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