最近はすっかり歴史オタクになってしまったので、クリスマスイブは歴史オタクらしく、「キリシタン遺物史料館」にいってきましたー
めずらしくクリスマスらしいことしてきてえらい!ヾ(。>﹏<。)ノ゙✧*。
大阪府茨木市の山中にある隠れキリシタンの里で、有名なザビエルの肖像画は大正時代にここで発見されたそうです。
その辺の逸話のビデオが見れたんだけど、すごい面白かったですー!
展示物が撮影禁止なのが残念(。>_<。)
というわけで、ゆるゆるーっと紹介。
近くにあったものゆるく紹介
近くにあった、安土桃山時代のキリシタンとして有名な高山右近の像。
高山右近の領地だったから、キリスト教が流行ったみたいですねー
どーでもいいけど、高山右近って、しゅっとしたイケメンのイメージがあるけど、初出はどこなんだろう…
先日見てきた荒木村重展では、高山右近が所持してたらしい金色のベストがあって、「これは天下人かイケメンじゃないと着こなせないわ」と思ったので、やっぱりイケメンイメージです。
あと、右近の茶杓があって「花十」と書いてたけど「はなクルス」と読むのでは、という説があって、やっぱりオシャレでイケメンなイメージが強化されましたw
でも、村重展で隣に展示されてた江戸時代に書かれた絵では髭面のむさいおっさんでした。
ヤダヤダ、右近はイケメンじゃなきゃヤダー!w
千提寺天主堂跡にあったマリア像。
後述しますが、大正時代にここでザビエル像とかが発見されたことから、教会が設立されまして。
結局、太平洋戦争の時になくなるのですが、その跡地にマリア像がありましたー
そして、どうでもいいですが、こんなアホみたいな格好して写真撮ってたので、たいへんに寒かったです!w
でも、せっかくクリスマスイブだったのでwww
大正時代に見つかった隠れキリシタンの里
大正時代、禁教令が解かれたのを知らずに隠れキリシタンを続けてた人たちがいたそうです。
50年以上たってるのに、禁教令の情報が行き渡らないってどうなってるんだーという感じですが、戦前の山中の村ってそんなもんだったんですね(。>_<。)
隠さずに信仰してもいいのに、必死で隠してたのは不憫だ…
で、なんか隠れキリシタンについて、近くのお寺の人が調査に乗り出したそうです。
経緯はちょっと忘れたのですが、現地のお酒ばっか飲んでるおじいさんにお願いして手伝ってもらって、キリシタンの墓石を探してたそうな。
でも、調査しても見つからず。
そんな時に、そのおじいさんが「近くに変わった石がある」と言ってくれて、見に行ったら、なんと十字と洗礼名が書かれた墓石でした。
これで、ここが隠れキリシタンの里だと判明。
で、さらに話を聞いていたら、そのおじいさん「何かあっても見せへんで!」と言ったらしく。
「何かあっても見せへんって、何があんの?」
「いや、そんなん言ってない」
「いやいや、さっきあんた言ったやん!」(なんか録音もしてたらしい)
「何かあっても見せへんで」は怪しすぎるww
おじいさん、痛恨のうっかりw
で、最終的におじいさんはとうとう観念。
家の屋根の裏にある「あけずの櫃」を持ってきて、中にはザビエルの肖像画他、色んなキリスト教関連のものが隠してあったそうな。
協力してもらってた人が、まさか張本人だったというものすごい展開。
いやー、こんなことあるんですねー
で、これを契機にその地が隠れキリシタンの里だというのが判明して、調査したら、他の家からも色々出てきたそうです。
そして、ずっと隠れキリシタン続けてた、1840年くらいの生まれのおばあちゃんを3人発見して、隠してるもの出すようにいっても、本人たちは処罰されるものと恐れて出そうとせず。
「時代が変わって大丈夫だし、今はそれは宝物だから」というふうに説得して持ってきてもらったそうな。
そういうこともあって、最終的にはローマ法王庁から人がやってきて、そのおばあちゃんと会ったりとかもあったそうです。
島原の乱から300年弱たってるのに、まだ隠れキリシタンがいて、しかも禁教令が解かれたのも全然知らずに信仰し続けてたとかすごい話ですよねー
この辺の話、調査したお寺の人本人が話すビデオが見れて、すごい面白かったですー!
そして、出てきた関連物…のレプリカが展示されてました。
本物もあったかもだけど、だいたいがレプリカ。
関連物はだいたいレプリカですが、めっちゃ興味深くて面白かったですー!
写真ダメだったので、他所のサイトから拝借してます(。>_<。)
☆あけずの櫃
ザビエルの肖像画とかが入ってた長細い箱。
ポスターいれてるような箱でした。
なんか、家の相続者だけが把握してたっぽいです。
それで表に出てこずに、ずっと隠せてたんでしょうねー
そして、そのおかげで中の物の保存状態がよかったんだろうなぁ。
☆ザビエル肖像画
教科書に載ってる有名なアレで、下に万葉仮名が表記されてることから、日本人が描いたと言われてるらしい。
置いてたのはレプリカ。
現在、実物は神戸市立博物館にあって、たまに展示されてますー
実物も見たことがあるんだけど、当然というか、レプリカと実物の差はぜんぜんわからなかったですw
まさか、有名なこの絵にこんなエピソードがあったとはびっくり。
保存状態がえらくいいけど、やっぱあけずの櫃に入ってからなんでしょうねー
☆墓碑
隠れキリシタン発見のきっかけとなった墓碑も展示されてましたー
そのままでは読めないので、読めるように写し取ったものがありましたー
「上野マリア」「佐保カララ」といった名前が書かれてます。
Vtuberにでもいそうな名前ですねー
かららたんw
慶長六年と書いてるので、安土桃山時代ですねー
☆マリア十五玄義図
マリアの受胎告知から昇天するまでの15の場面を描い曼荼羅的な絵。
上の左2つめと3つめの人があきらかに変なポーズでしたw
楽しそうに踊ってる女の子的なw
15の場面についてちゃんと詳しく解説されててわかりやすかったです。
こーいうのって、ちゃんと物語が伝えられてたんでしょうかねぇ。
どーでもいいけど、死んだ後棺桶に入れてたのに復活した場面、なんか剣で刺す手品を思い出しましたw
実はもともと生きてたのではwww
☆メダイ
キリスト教関連のメダル。
なんか教皇クレメンスとか、ザビエルとか、そのへんの人が刻印されてるのがいっぱいありました。
文字も読めないだろうに、誰かわかってたのかなぁ…
☆磔されてるポーズのキリスト像
腕のところをとって、収納できる箱つき。
収納して隠してたっぽいです。
コレ見てお祈りしてたんでしょうねー
☆天使?の銅版画
なんだったか忘れたけど、とにかく羽生えてる人たちの銅版画が6枚ほどありましたー
こっちは当然海外製のものらしいです。
当時の人は、羽生えてるの見て、天狗と思ったりしなかったのかなぁ…
☆禁教令の看板
1690年くらいの禁教令の看板で、バテレン見つけたらいった人には銀何枚、キリスト教徒には何枚、みたいなこと書いてました。
島原の乱が1637年なので、50年ちかくたってるのに、まだこんな看板あったんだなーと。
幕府からしたら、しぶとすぎてうんざりだっただろうなぁ…
そして、その後200年以上、潜伏し続けてたという驚愕の事実。
こういうのって、年月経つと伝言ゲームでおかしくなりそうなんですけど、祈りの文言が書いた本とかもあって展示されてたんで、おかしくなってなかったみたいですね。
隠れて200年維持されて経って、ものすごいなぁ…
といったところが中心でした。
こじんまりとした史料館で行きづらい場所にありますが、すごい興味深くて面白かったですー!
そして、せっかくクリスマスにキリスト教関連施設に行ったので、久々に観光レポがっつり書きましたが、どうですかねぇ…
もっと読みたいーとかあれば、またちょくちょく書こうかなとは思ってますので、需要あれば教えてくださいー