今日は神戸ファッション美術館に行って来ました~
神戸ファッション美術館は、常設展示とかは無く、企画展示のみの美術館です。
今回は「ファッションの玉手箱」という企画で、18世紀から現代までの衣装を展示していました、
マリー・アントワネットの時代のドレスから、20世紀半ばくらいに成立した有名ブランド服、最新のブランド服、色んな民族の伝統衣装などなど、盛りだくさんでした。
さらに、ナポレオンの戴冠式の衣装の復元などもありました。
…なのですが、残念ながら撮影不可でして><
せっかく綺麗な衣装たくさんだったので、撮ってきっちり紹介したかったです。
自分にとっては、そこまでやってこその博物館めぐりなんですけどね…
入り口に展示されていた服とかは撮影オッケーだったので、今回はそのへんの服を撮影しつつ、ファッション美術館にいって感じたことをつらつらと書いていきます。
入り口では、「全国高校生デザイン画コンクール」の応募作品の展示と、服の展示がされていました~
服の方は、デザイン画コンクールの優秀作かというと、別にそうでもないっぽいです。
優秀作だったら、もっと奇抜なデザインの服が展示されてますからね…
結局、何の服なのか受付の人に聞けばよかったです><
デザイン画はこんなかんじ。
なんかたまにはこんな風にオリジナルのデザインを妄想してみるのも楽しそうだなーとかちょっと思いました。
よくわからないけど、綺麗だったのでウェディングドレスと撮影。
裾の部分がものすごい長いドレスと一緒に撮影。
ここでは、ナポレオンの戴冠式のイメージで撮影できるのですよ。
こんなかんじですねー。
王冠を頭に載せてもらうイメージ。
ちょっと暗くて写真が綺麗に撮れなかったのが残念><
マリー・アントワネットの時代のドレスのこととか
残念ながら中での撮影が出来なかったので、中にあった展示の内容とか思ったことを適当に書き連ねていきます~
ほとんど自分自身への備忘録かも…
中には18世紀中頃くらいのマリー・アントワネットの時代のドレスがたくさんありました。
写真は、以前いったマリー・アントワネット物語展のものですが、こんなかんじのドレスが数十着飾ってました。
つい最近、ベルばらを読んだところなので、だいぶイメージがわきましたね~
マリー・アントワネット物語展でかぶった、頭の上に軍艦がある謎の髪型をしたマネキンもいました。
こんなかんじの。
これよりもさらに髪を上まで盛っていて、船はもうちょっと小さかったですけどね~
どう考えても、頭の上に船を乗せるセンスは理解できません><
なぜにこれが流行ったんだろう…せめて薔薇とか乗せればいいのに…
当時の男性ものの衣装もあったんですけど、そちらも美しく、フリルがついてたりするんですよね。
この時代の女性物のドレスは、日本ではロリィタ服という形に変えて根付いてますけど、男性物の服と似たようなのものはなぜか根付いてないなーと。
ビジュアル系のイケメンとかが着たら、めちゃくちゃ美しくなりそうなんですけどねぇ…
なぜか100年くらい前に急激にファッションが変わっている感じが
マリー・アントワネットの時代のような姫袖のドレスって、いつの時代くらいまで着てたのかなーと。
展示を見てると、19世紀末くらいまでは、コレ系のドレスが飾っていたのですよ。
それこそ、日本が鹿鳴館を作っていたような明治初期のころは、フランスとかは、コレ系のドレスがまだまだたくさんあったようで。
ですが、20世紀に入ったあたりから、ガラリと変わりまして。
急激にシンプルになって、現代風の服になっていきます。
これは展示がそういう風になってるだけなのか、それくらいの時代に大幅にファッションが変わったのか…
そもそも、日本人もいつの間にか和服を着なくなりましたね。
日本人どころか、今やどこの国の人も同じような格好をしてますし。
イスラム系の人とかはまた違うんでしょうけども…
なんかどっかでファッション革命が起こる要素があって、急激な変化があったのかなーと。
で、ガラリと変わったあたりから、現在は100年ほどなんですよね。
ロリィタ服は「古い」と思われて避けられていた西洋の貴婦人のファッションへの先祖帰りみたいなもんなのかなーとか思いました。
いやまぁ無茶苦茶てきとうなこといってるんで、間違いだらけと思いますが(笑
ただ、どっかで西洋の貴婦人のドレスが着られなくなるタイミングってあったはずですよね。
当時の貴族にあたるような今の資産家、それこそ海外の王族とか、ロスチャイルド一族とか、そのへんがこんなドレスを着てるかというと、着てなさそうだし。
特別なパーティーですら着てなさそうで、値段は高くても、庶民が着るものとそんな極端にデザインが違ったりしないと思うし…
マリー・アントワネットの時代以前から着られ続けていたであろうものが、100年位前のどっかのタイミングで着られなくなったことを考えると、ファッション革命だったんじゃないかなーと。
産業革命からある程度遅れて、ファッション革命のタイミングがあったのかもしれませんね。
そういう風に考えてると、ファッションから歴史を想像できるなーとか思いました。
昔から人は肉体改造をし続けているんだなと
西洋では100年くらい前までは女性はコルセットが当然だったわけですよね。
かなり無理して腰をしめあげて、くびれを強調していたわけで。
一種の肉体改造ですよね、これ。
中国では纏足という、子供の時から足を小さくする風習があったそうで。
纏足で使われていた靴の展示もあったんですけど、小さ過ぎで怖かったです。
これもまた肉体改造なわけで。
今で言えば、眼に悪いのにカラコンをつけて黒目を大きくしようっていうのも同じなのかもしれません。
これも100年後には、「100年前の悪習」という扱いになってるのかもしれないなーと。
でも、その100年後には「そんなことするのか」というような、無茶な肉体改造が流行しているのかもしれません。
なんか人間のサガなのですかねぇ、これ。
ちょっと色々と考えちゃいますね。
魚の中には生まれた時はメスで
見た目そのままでオスになるようなのがいるらしい
これはファッション美術館の映像で「動物たちのファッション」というテーマで解説されてたものなんですけど、オスに警戒されないようにメスの姿でいて、ひそかに精子をばらまく魚がいるという話で。
見た目は完全にメスだけど生殖的にはオスで、「魚にも男の娘がいるんだ!」とかどーでもいいことを思いました(笑
性転換する魚は他にもいるらしいですねー
人間も好き勝手に性転換できたらいいのにね…
ファッションの本質ってなんなんだろう
なんか他には「ファッションの本質ってなんだろう」とか色々深いことを考えてたりしました。
たとえば、バッグを見て、女性的と判断するのって、一体なんなんだろうなーと。
それは「これはレディースのものだ」という刷り込みがあるのかなとか。
例えばフリルがあるようなバッグなら、たしかに女性的と感じるんですけど、マリー・アントワネットの時代の男性の服は、袖にフリルがあったりしたわけで。
そういう服を着ている人が持てば、今ではレディースとしか思えないようなバッグでも似合う姿がイメージ出来るわけで。
そうすると、「このタイプはレディース」というのは刷り込みというか。
とはいえ、曲線的なのが女性的、直線的なのが男性的というのは、人間の本能的な判断だと思うんですよね。
なんかそういうことを考えていると、いろいろとよくわからなくなってきます。
また、わたしがかわいい系の服が好きで、それを好んで着るのは、いろいろと心理的なものがあるんだろうなとか。
上手いこと言語化できませんけど、ファッションというのは奥が深いものだなーとか、なんかそんなことを思ったのでした。
まぁそんなかんじで、神戸ファッション美術館、とっても楽しめました(*´▽`)