「やりたいこと」と「やらなければならないこと」
コーチング講座、続きです~
前回は
・我々は自分の思っている以上の能力を秘めている
・ゴールが自分の限界になるので、出来るだけぶっ飛んだゴールにしよう
・思いつかなければ「ぶっ飛んだゴールを作る」というゴールを作ればOK
というお話をしました。
で、今回はゴールを設定するにあたって、とっても大切な「やりたいことをしましょう」というお話です。
やりたいこと→「want to」
やらなければならないこと→「have to]
我々の行動原理として、「~したい」と「~しなければならない」の2つがあります。
コーチング理論では、それぞれ、わかりやすく英語で
「want to」(~したい)
「have to」(~しなければならない)
と表現しています。
「want to」は内側から発生するもの
「have to」は外側に仕掛けられたもの
「want to」と「have to」の違いですが、
・「want to」は自分の本心がやりたいと思っていること
・「have to」は誰かに仕掛けられて、やらなければと思っていること
になります。
たとえば、「女の子になりたいけど、男でいなければならない」という場合。
本心では、女の子になりたくてしよーがないわけです。
だから、誰にも止められないし、人の目を気にしないでいいなら、全力でなろうとします。
なにしろ、本人がなりたいと思ってるわけですからね。
でも、それを阻むのが「男でいなければならない」という「have to」の壁。
ぶっちゃけ、誰にも止められなく、なおかつ人の目を気にしないでいいなら、男でいようとしません。
何者かによって、「男でいなければならない」と仕掛けられているから、仕方なくそれに従っているんですよ。
「そろそろ結婚しなきゃ」というhave to
他の例でいえば、「そろそろ結婚しなきゃ」とかいって婚活をはじめる人。
女性だったら「30になる前に結婚しないと…」とか、謎の風潮がありました。
これは、「みんながそうしているから」ですよね。
世間の空気か何かに仕掛けられているわけです。
「でも、親も心配するし」とかだと、「親の心配」に仕掛けられているわけで。
「親を心配させたくない」と考えているなら、「親を心配させてはいけない」という常識に縛られているのではないか、と。
だって、別に結婚したいわけでもないし、結婚したからといって幸せになるとも限らないのに、勝手に外野で心配してるだけで。
そもそも「親を安心させたい」のであれば、これが正しい「want to」ですよね。
じゃあ、親を安心させられれば、方法はなんでもいいわけで、別に無理に結婚を選ぶ必要はないわけです。
こんなかんじで、我々は何者から「have to」を仕掛けられることで、本当の「want to」が見えなくなっているのですよ。
だから、何が「have to」で、何が「want to」なのか、自分を見つめて考える必要があります。
なお、わたしはウェディングドレス着て結婚式はやってみたいけど、別に結婚生活はしたくないなぁと(笑
「want to」だとエネルギーが出る
「have to」だとエネルギーが出なくなる
で、重要な事なのですが、「want to」は内側から「やりたい!」というエネルギーが湧いてくるので、効率よくこなせます。
逆に「have to」は、どこかに「やりたくないなぁ」という気持ちがあるので、エネルギーが湧いてきません。
これは感覚的にわかると思うのですが、やりたいことなら、基本的にいくらでも出来ます。
まぁ、実際には肉体的負担とかあるんで限界ありますけどね。
でも、義務になると、なんか急激にやる気を失います。
こういうときに必要なのは、「納得」ですよね。
納得すれば、「have to」が「want to」に変わって、エネルギーが出てきますからね。
わたしの例でいえば、普通に絵を描く時は楽しく描いてるんですけど、イラストリクエストとかがものすごい苦手でして。
「リクエスト投票を集める」までは楽しかったけど、いざ描くという時に「have to」になって、エネルギーがさっぱりでませんでした。
ゴールは心からwant toで設定しよう
というわけで、ゴール設定は心の奥底から「want to」でなければなりません。
じゃないと、エネルギーが出ないんで、絶対無理です。
たとえば、「芸能界デビューしてアイドルになりたいっ!」というゴール設定の場合。
「ほんとのほんとに、それになりたいの?」ということなのですよ。
なんとなく、憧れてるだけじゃないのかな、と。
まぁぶっちゃけ、かわいい衣装着て、目立ちまくって、全国区でチヤホヤされたいだけじゃないのかなーと。
そういう人はエネルギー出ませんので、かなりキツイです。
アイドルの大変さも熟知した上で、「アイドルじゃなきゃダメなのぉ!」となってるのかどうか、ですよね。
「どうしてもアイドルになりたいっ!」という、沸き上がってくる「want to」で動いているのであれば、道はひらけるでしょう。
で、この「どーしても!」というゴールを見つけるのが結構難しいのですが、それはまた後の話で。
こんばんは。淺岡です。
>この「どーしても!」というゴールを見つけるのが結構難しい
わかるわぁ~。すごくわかる。
ディスプレイの前で、そうなんだよーと、頷いてます(笑)
私は小説家を目指しているのですが、最初の頃、まわりから何度も、「なぜ、小説家を目指すの?」と質問されました。でも、はっきり答えられなかったんです。
自分に向いていると思うからとか、
たくさん本を読んでいるからとか、
てきとーに言葉を濁していました。
それで、時間があるときに、何度も「なぜなりたいのか?」 と悩んでいるうちに、山本周五郎の名言に出会って、これだ! 自分はこれを読者に伝えたいんだ。自分の体験してきたものを、名言にして読者に伝えたいんだ。そのためにやっているんだ! と気付きました。
それでも、本物の「どーしても!」 ではないかもしれない。自信はないです(汗)
興味深いお話、ありがとうございました。
続き、楽しみしてますね~
ではでは~