食品添加物のセールスマンが書いた本
知識として身につけておきたいと思いました
現場をよく知っている食品添加物のセールスマンだった人が書いた本で、非常に興味深い本でした。
そもそも、これを読もうと思ったキッカケが、酵素ドリンクでのダイエットをするべく、飲み比べイベントに行ったことでして。
酵素ドリンクを飲み比べて、その後に比較記事を書こうと色々調べたのです。
私自身は、「おいしくて飲みやすいのが一番」と思ってたのですが、検索して色々調べてみると、添加物のことが気になりまして…
「胃腸を休ませて健康に痩せるために酵素ドリンクを飲んでるのに、添加物まみれだと意味が無いのでは」という主張に「そうかもしんないなぁ」と思って、ちょっと食品添加物について知識を得たいなぁと思って、この本を購入しました。
ちなみに、酵素ドリンクのサイトはこちらなのですが、作りかけで放置中…
せっかく添加物の知識が得られたので、ちゃんと作りたいなーと思いつつ、めんどくさくて放置になってます><
素朴な疑問を持つようにしようという著者からのメッセージ
さて、内容と感想。
著者の方は、最初のうちは食品添加物のセールスマンとして誇りを持って活動していたそうです。
自分の仕事で、多くの人の手間や保存などの悩みが解決しているわけですからね。
でも、自分の娘が自分の手がけたミートボールを食べようとしているのを見て、考えが180度変わって、会社をやめちゃったそうです。
ミートボールは、使い物にならないクズ肉から作られた添加物のかたまりだそうで。
家族に自分の作っている物を食べさせられない、自分も消費者なんだと意識をあらためたとか。
どうも、食品添加物の現場で働いている人は大体は自分のとこの商品を食べないそうで…
謎の白い粉で調合されたり、添加物で水増しされたり、ひたすら殺菌消毒をしたりした食べ物なんで、作ってる現場を見てると食べられないとか…
スーパーの特売品などは安いのには理由があって、添加物でコストを浮かせているそうです。
ハムとかも、添加物を使って無理矢理増量してるものもあるとか。
だから、値段だけ見て買わないで、と。
カット野菜が長期間鮮度をたもてるのも、徹底して消毒処理をしているからとのこと。
殺菌剤の入ったプールに野菜を放り込んで消毒するのを何度もしているとか。
現場を想像すると確かに怖い…
ファミレスなどにあるコーヒーフレッシュも実は添加物のかたまりで、ミルクなんか1滴も入ってないそうです。
なので「コーヒーミルク」ではなくて「コーヒーフレッシュ」なんですよね。
添加物のかたまりだから安くで作れるので、いくつもらってもタダと。
で、著者の主張としては「なぜ安いのか、なぜ鮮度が保てるのか、なぜ無料なのか」という素朴な疑問を持ってほしいということでした。
「安くてラッキー」ですませてしまうと、どんどんまがい物を買わされるハメになるということですね。
たしかに「安い理由」や「カットしてるのに鮮度が保てる理由」というのを考えてなかったなぁと。
木を見て森を見ずというか、本質が見えてなかったなぁと気付きました。
もっと上の視点から俯瞰して物事を見ないといけませんね…
あとは、添加物をまったく取らないことは不可能なので、裏側をとりあえず見る癖をつけて「台所にあるものか、ないものか」で判断するといいとのことでした。
それだけでも多少の意識が働くので「添加物をとりすぎだから、たまには手作りで」という気持ちになると。
確かにそれだけでも大きな違いですよね~
添加物をシャットアウトするのでなく、トータルでみて摂取するのを少なめにする意識が働けばそれでいいわけです。
だから、まずは知ること、素朴な疑問をもつことが重要と。
そして、忘れてはいけないのが「食品添加物には光と影があり、良い部分もあれば悪い部分もある」ということでした。
面倒な時、時間のない時は、ささっと作れるようなカップラーメンなどはとても便利ですからね。
そんなかんじで、現場の状況や現場に関わってきた人の考えを知ることが出来る良い本でした。
食は誰もが関わっていることですからね…
ちょっとたまには自分で出汁からとってみて料理するのもいいかもなぁと思いました。
めんどくさくてすぐやめそうですが(笑
私も学生時代に食品工場で働いたことがありますが、確かに食べられませんね。
でも米国を含めて大半の国では虫がたかってるような食品が平気で売られてるのだから、潔癖性の代償として割り切るしかないんじゃないでしょうか?在日米軍の兵隊さんが一年くらい前に「いくら円高でも食品だけは日本のスーパーで買う。基地内の米国産は話にならない」と新聞で言ってたのを思い出します。
コーヒーフレッシュのことを書かれてますが、あれは植物油が主な成分です。生乳よりあっさりな口当たりになるからです。
ちなみに、褐色○○人というキャッチフレーズの某製品の製造原価はパッケージ込みでも1個1円掛ってないです。プチ情報でした。