最近は、昔の大河ドラマをいろいろ見ておりまして。
せっかく見たものは、ちゃんと感想を書いて残しておくことで、自分の思考を整理していこうと思いますー
需要は考えると、何も書けなくなってしまってるんで、考えないようにします><
というわけで、数日前に見終えた、本木雅弘主演の1998年の大河ドラマ「徳川慶喜」の感想を書いていきますー
とりあえず、感想としては、とてもおもしろくて、見てよかったです(小並感)
どんなとこが良かったのか、欠点はどこか、どーいう人におすすめなのか、その辺をざっくりと解説していきますー
黒船来航から無血開城までの流れを詳細に描いていてわかりやすかった
全49話で、3話目でペリー来航、49話で無血開城なのです。
というわけで、だいぶ細かく描いてくれてて、ぜんぜん知らない話とかも多くて、とてもわかりやすくて、おもしろかったですー
・日米修好通商条約を締結に至るまでの流れで、英仏が来そうなので、先にアメリカと結んでおくべきか的な話
・桜田門外の変に至るまでの流れが詳しくて全然知らなかった
序盤だとこの辺が「へえええ、こーいうことがあったんだー」みたいになりました。
後半も、Wikipediaで調べながら見てたら、知らないけど重要な事件が結構出てきまして。
今まで見た幕末大河の中で、一番わかりやすかったと思います。
複雑怪奇で理解が難しい幕末が、よーやっとわかってきた感。
徳川幕府側からの視点が新鮮だった
幕末ものって、
新選組関連>>>薩摩関連>龍馬主役>会津関連>長州関連>その他
という感じで多い印象。
幕府内の人間が主役のって意外とないんですよねぇ。
篤姫は幕府内といえばそうだったけど、あれは大奥という隔離空間だったしなぁ…
というわけで、徳川幕府側から維新を見られるのが、たいへんに新鮮でした。
慶喜側から見たら、幕府を立て直そうとしてるのに、長州はほとんどテロリストだし、薩摩も、大政奉還したのに江戸城に火をつけてくる無法者にしか思えなかったです><
西郷隆盛とか、ド外道に見えたwww
こーいうのは両方の視点から見るのが重要と思うので、見てよかったなーと。
史実だと意味のわからない徳川慶喜の行動にちゃんと説明がついてた
史実だと、徳川慶喜ってほんとよくわかんないんですよねー
特に有名なのは、戊辰戦争のときの大阪城脱出。
大阪城で「戦うぞー」と言ってからの、その日の夜に軍船乗って密かに大阪城脱出とか、わけがわからない。
最大の汚点というか、これ1つで評価が地に落ちてしまっている感。
それを、ドラマでちゃんと自然になるように描いていました。
当然、実際はどうなのかはわからないけど、こーいう解釈はありだよねーという感じで。
これだけでなく、「開国といってたのに、急に攘夷と言い出す」とか、わけのわからない行動に対して、ドラマなりにちゃんと解釈されてて、とても面白かったですー
本木雅弘の徳川慶喜がイケメン
本木雅弘の慶喜が、めちゃくちゃ似合ってて、えらいイケメンでしたw
主役が美しいに越したことはないですからねーw
切れ者で、掴みどころがない徳川慶喜のキャラにめちゃくちゃハマってました。
おかげで、徳川慶喜のイメージが猛烈にアップしましたwww
架空の人物がやたらと多くて出番も多い
全部が全部悪いわけじゃないんだけど、架空の人物が多すぎるんですよねー
話の都合上、必要だし、好きな架空人物もいるのですが、存在意義がいまいちよくわからなかった人物も多く。
架空の人物同士のドラマも結構あって、そこんところはちょっとマイナス。
渋沢栄一が出てこない
OPで渋沢栄一の名前出てるのに、渋沢栄一がドラマに出てこないのは悲しい。
渋沢栄一の書いた「徳川慶喜公伝」を資料に使ってて、OPにもそれが出てるのに、肝心の渋沢栄一が出てこないんですよねー
これは出したほうが良かったと思う…
「青天を衝け」を見てるというのもあるのですが、架空の人物増やしまくるくらいなら、出してほしかったですー
序盤の慶喜がひますぎる
史実だから仕方ないのですが、ちょうど半分にあたり第25話で将軍後見職になるまで、ほとんど何もしてないですw
仕事なくて、ほとんどニート状態。
ほぼニートでなんにもしてないのに、安政の大獄に巻き込まれて隠居謹慎させられるという理不尽。
将軍後見職になってから「めちゃくちゃヒマだったのに、急に忙しくなったなー」というのを実感できたのは面白いんですけどねー
無血開城でほぼ終了
無血開城のあたりで上野に謹慎して、謹慎とかれて静岡に移って終了でした。
「その後の日本がどうなったのか御存知の通り」というナレーションがあって、その後の日本で起きた出来事が映像として流れるんだけど、その後の慶喜がどうなったのかさっぱりワカラン。
結構、みんな興味あるところだと思うんで、10分くらいのダイジェストでいいから、描いてほしかったなーと。
朝敵の汚名が許されて、明治天皇に謁見する話とかはあってもよかったのでは…
ちなみに、徳川慶喜は、明治に入ってからは、ひたすら趣味に没頭して、明治天皇に謁見したり、大正天皇とほぼ月イチペースで会うくらい仲良しになったり、爵位をもらって、貴族院議員になったり、大正になるまで生きてたりしたそうな。
勝者の西郷や大久保が非業の死を遂げたのに対し、敗者の慶喜が悠々自適の生活して、生きてるうちに名誉も回復して議員にまでなったのって、面白いなーと。
趣味の方は、写真好きなのは有名なのですが、雑誌に投稿しても全然採用してもらえず、今のプロのカメラマンからも酷評されてるらしいですw
でも、当時の風景を写してるので、資料としては貴重なんだとか。
といった話を最後に挟んでたら面白かったと思うんですけどねぇ。
欠点も多いのですが、トータルではとてもおもしろくて、見てよかったですー
ちょうど「青天を衝け」で、徳川慶喜がメインキャラとして出てるのですが、あっちの方はあんまり詳細に描かれてなくて、あれだけじゃわかりにくかったんですよねー
そのへんを、この大河で補完できた感じ。
なので、「青天を衝け」を見て、徳川慶喜に興味を持った人にはおすすめしますー
今だと、レンタルで借りるか、NHKオンデマンドで見るのがいいと思いますー
レンタルは、置いてる店が少なめなのが難点です。